2013年11月26日のブログ

ラケットの印字と赤一枚ラバー


写真:ラケットの印字と赤一枚ラバー
先日の卓球大会で知り合いの選手が、バック側に赤いイボ高の一枚ラバーを張っていたのですが、ラケットの表面の印刷がラバーを透過してはっきりと見える状態でした。
私がこの印字が見えるラケットは違反ですよ〜といった所、審判資格のある知人達がこれはメーカーが印字したのだから仕方ないよというのです。
家に帰り早速調べてみました。

「日本卓球ルールブック2011」P2 第一章 基本ルール
1.4 ラケット
1.4.6 ラケット本体を覆っているラバー表面あるいは、被覆されていない本体表面は、無光沢で、片方は明るい赤、他方は黒でなければならない。
1.4.7 色あせたり摩耗してしまたり、あるいは偶発の損傷による色の均一性、又は表面の連続性が催かに損なわれている場合でも、それによって表面の特性が著しく変化しない限り容認される。

「ラケットの検査」
ラケットの検査 の項目としては、表面が平らであるかどうかや、ゴムシートの下のスポンジの色が透けたり、1枚ラバーの場合ならラケット表面の印刷が透けるなどして均一な赤や黒に見えない場合はないかも検査されます。
黒い印刷部分が透けて見えるということは、赤1色であるべきなのに、赤でない部分があるということになります。
ラケットの印刷がある面に赤の1枚ラバーや薄いスポンジのラバーなどを張り、印刷が透けて見える時は、程度にもよりますが、そのラケットは使用が許可されませんので、注意しましょう。

「Q」 私は、スーパーカーボンWRB中国式の裏面にRITC837の一枚(OX)・赤を貼っています。
このラケットは両面ともに印刷はなく、白木ですが、837OXを貼ったとき、一部木目の見えるところがあります。
(グリップに近い、粒のないスタンプの部分です。たぶんシートが薄いラバーだからだと思います)
このような場合でも違反になってしまうのでしょうか?

「A」ラケットに印字された文字が透けて見える1枚ラバーを貼ってあります。
また,柄に近い部分ではラバーがラケットを覆っていません。
しかし、これ等はグリップ部分なので「下記規則1.4.4により、これまで違法になったことがありません.

日本卓球ルールブック(平成23年版)2P、
規則1.4.4:「ラバーはラケット本体の外周いっぱいまで、しかも外にはみ出さないように覆うものとす。
ただし、柄にもっとも近い部分および指によって握られる部分は、被覆されなくても、またいかなる材料で被覆されていてもよい。

また、粒高ラバーの粒が少し取れたり、グリップから離れたラケットの端でラバーが少し欠けていても、それらはラバーの特性に影響しないので、これも下記規則1.4.7により違法になっていません。

同規則1.4.7.1:「色があせたり、磨耗してしまったり、あるいは偶発の損傷による色の均一性あるいは表面の連続性が僅かに損なわれている場合でも、それによって表面の特性が著しく変化しない限り容認される。」

一枚ラバーやイボ高ラバーを使用している選手は、大会で注意されないように、ご自分の道具を確認しておくと良い思います。
有資格者に聞いたと言う声がありますが、中々、日本卓球ルールブックを全て正しく理解するのは難しいことと思います。
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