
「ペップトーク」というのは…
試合で選手へ言葉をかけることで、潜在意識に語りかけて、力を発揮させる事ができる言葉掛けや、コミュニケーションで、ポジティブな言葉で背中を押されると、自然と「やるぞ!」という気持ちになり、やる気と行動のスイッチを入れることができるものです。
逆に、できない、と繰り返すのは「ゴーレム効果」と呼び、能力を下げてしまうそうです。
そこで「ペップトーク活用術 (~How to use of a pep talk~)」の
方法と実例とポイントを書いてみました。
【ペップトークを満たす条件】
1.短い、2.分かりやすい、3.肯定文である、4.魂を揺さぶる、5.人をその気にさせる、6.スピーチ
方法として、ネガティブな要素や課題を受け入れた上で、やればできるんだ!というポジティブな思考に考え方を変えてあげる。
《point》①試合相手(たとえ相手の力が上だと思えても)、環境など現状を受け入れる
*相手は背も高く、手が長いからフォア前は攻めづらいけど仕方ない!
*相手は有名選手で強いけど仕方ない!
*相手の応援は自分より多いけど仕方ないな!
《point》②ポジティブな表現を使う(ネガティブな表現は百害あって一利なし)
【実例】「10回戦えば9回 ”負ける”」⇒「相手が9回 ”勝つ”だろう」と表現
★「では、1回の”勝ち”を手にする為に何をすべきか」を具体的に示す。
【実例】「対戦で勝ったり負けたりしているが…」⇒「 今日は”勝つ”」と表現
★「”勝ち”を手にする為に何をすべきか」を考える
《point》③効果的なキーワードを含める
*シングルスでは、「レシーブ」はしっかり取って「早撃ち」しないようにしよう!
*ダブルスでは、「力を抜いて」相手より「一本多く」返球しようネ!
《point》④内容はコンパクトかつシンプルに
相手は誰でも、スピーチは短く言い放った方が頭に入りやすいものです。
【実例】「レシーブの方向は…」「右足を出す」「頭の軸がぶれているよ」「手の振りは…」等など(@@;)
★いつもの練習どおり「”力を抜いて”プレーしよう」と一言だけ
《point》⑤イメージを活用する(話す側と聞く側の選手が、同じイメージを共有出来なければ意味が無い)
【実例】「負けたら罰走」⇒選手は試合中ずっと「負けて走らされている自分の姿」を
思い浮かべてしまうもので、走らされたくないと言う気持ちにしか成らないそうです。
【実例】「貴方は強いんだから絶対勝って!」「1番が勝たないと…」
↓ ⇒チームが負けたら自分のせいと思いプレッシャーと成ってしまう
★「勝って皆で喜ぼう!」「一戦一戦大切にしよう!」「一戦一戦丁寧に戦おう!」
⇒成功(全勝)して皆で称え合うイメージの言葉を選びましょう!!
最近の自分の事はよくわかりませんが、ネガティブな言葉を使えば、その時点で大概の選手は、悲観的なイメージを持ってしまうのは普通の亊だと思います。
しかし、私の友人の中には「なにくそ 負けるもんか!勝ってやる!」と思う、頼もしい人もいます。
これはやる気ではなく、あくまでも反骨心だと思います。
気持よく、試合を心から楽しめるよう、私も是非心がけて行きたいと思います。