2012年07月13日のブログ

本当に「メダルを取ってほしい」と思ってる…?!「前編」


写真:本当に「メダルを取ってほしい」と思ってる…?!「前編」
ロンドンオリンピック間近!どう支える「お金がない選手たち」をテーマにした放送がありました。

代表選手が決定していく中、注目されているのが、「個人が選手を支援する」新たな動きだそうです。
マイナー競技に対する支援の少なさや、オリンピック代表権を獲得し、開幕が迫る今も、「お金がなくて大変」とういう選手たちがいるらしいんです。

こうした選手をどう支えていけばよいのか、スポーツ評論家・アーチェリー銀メダリスト方々が深読みする番組です。

アスリートには大きく分けて、2つの支援体制があるそうです。

◆まずは、国の税金、強化費です。JOCというところに、国から年間25億が強化費として渡されています。
(※JOCとは、日本オリンピック委員会(Japanese Olympic Committee)のこと)

各競技団体を通してアスリートのために使われていますが、しかし、メダルの期待が高いメジャーな競技ほど高配分され、マイナーといわれる競技には、満足が行くほど行き渡っていないということもあるようです。
(※メジャーとは、大部分の…・人気のある…・知名度のある…)
(※マイナーとは、規模の小さな…・一般的に知られていない…・重要でない…)

◆もう一つは、企業です。
企業が社員として雇い支援をするというものです。
最近では、自治体や企業が一緒にチームを立ち上げ「選手を雇い給料という形で金額支援をする」というのも増えているようです。しかし、不況の中、企業がアスリートに対して支援をするには、少々厳しいものがあるのも事実です。

VTRで紹介された「女子飛び込み日本代表の中川選手」は、年間約200万円ものかかる費用を自己負担しているといいます。支援をしてくれる就職先も見つからず、大学院に通い、練習に打ち込むためアルバイトもできず、親に支援を頼っているのが現状。

「高さ10メートルから2秒間に3回転半する」という最高難度の技を持つも、地元石川県にはこの高さの飛び込み台の練習場ないため、3メートルの飛び込み台での練習を行っているといいます。
練習の一環としてやるのであれば未だしも、「オリンピックに出てメダルをとる」環境とは言い難いものがありますね。

代表となりオリンピック主催者側とか国から出るものは…
・ロンドンへの渡航費とか宿泊費。

しかし、問題は代表に選ばれるまでの費用…

・トレーニング費・体育館、競技場使用料等
・食費(サプリメント等も含め)
・生活費
・日本代表となる為には、国際大会に参加し良い成績を上げなくてはいけません。
(旅費の一部や自己負担をする選手も少なくはないようです)
・用具費(アーチェリーなどは30万ぐらい)
(全選手の年間費用の平均は500〜600万ぐらいかかるといわれる。)

そういえば、水谷選手が「卓球をメジャーにしたいんです」と言っていたことを思い出しました。

メダルを獲れば「メジャー」かといえば必ずしも=ではないかも知れませんが、「メダルを獲る」ことによって、裾野も広がり競技人口も増え「卓球をする環境」も整い、競争力や技術の向上によりメダルを目指すのが当然となります。

そして、やがて「卓球」もメジャーといわれるような、スポーツに近づいていくのかもしれません。(山)
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