パリ五輪開会式を無事終え、卓球競技の初日がスタートしました。最初の競技は、金メダルを目指す「張本/早田ペア」の試合とあって目覚ましをセットして観戦に備えました。
しかし、張本/早田ペアは、北朝鮮ペアに敗れて初戦で姿を消してしまいました。相手選手は「イ・ジョンシク/キム・クンヨン」(朝鮮民主主義人民共和国)でした。
このペアは、世界ランク無しでした。「チェコ・ハビージョフ」で開催されていた「パリ五輪混合ダブルス世界予選」で北朝鮮など4ペアが新たに出場権を獲得したペアでした。
①リ・ジョンシク/キム・クンヨン(北朝鮮)
②黄鎮廷/杜凱栞(香港)、
③ロブレス/シャオ・マリア(スペイン)、
④K.カールソン/C.シェルベリ(スウェーデン)の4ペアです。
日本からは「張本智和/早田ひなぺア」がエントリーしていて、世界ランキングによる推薦出場が確実な状況となった為、予選には出場していませんでした。
林鐘勲/申裕斌(韓国)、林昀儒/陳思羽(台湾)も、予選には出場していません!
第1ステージとして2つのトーナメントに分かれて試合を行い、各トーナメントを勝ち抜いたペアが出場権を獲得。その後、第1ステージで敗れたペアが再び2つのトーナメントに分かれて試合を行い、こちらも各トーナメントを勝ち抜いたペアに出場権が与えられる(第2ステージ)。
第1ステージではリ・ジョンシク/キム・クンヨンと?鎮廷/杜凱?、第2ステージではロブレス/シャオ・マリアとK.カールソン/C.シェルベリが出場権を獲得。
北朝鮮は新型コロナウイルスが蔓延した2020年以降、国際大会の欠場が続いていましたが、久しぶりの世界予選で見事に五輪出場権を
獲得。また、ロブレス/シャオ・マリアは第1ステージ決定戦で北朝鮮ペアに3-4で敗れており、2度目の挑戦での出場権獲得となったそうです。
今回の予選で出場権をつかんだ4ペアの他、チウ・ダン/ミッテルハム(ドイツ)、イシイ/B.タカハシ(ブラジル)など6ペアがパリ五輪混合ダブルス予選を兼ねた大陸カップや大陸選手権で優勝して出場権を獲得。
5月7日発表の世界ランキングにより5ペアに推薦出場権が与えられ、開催地・フランスからの1ペアを加えた全16ペアがパリ五輪に出場する事ができました。
【第1ステージ】●KO1
・1回戦
リ・ジョンシク/キム・クンヨン(北朝鮮) 4-1 ピスチェイ/バラゾバ(スロバキア)
・2回戦
リ・ジョンシク/キム・クンヨン 4-0 レバヤツ/ルプレスク
・3回戦
リ・ジョンシク/キム・クンヨン 4-1 エチェキ/マダラシュ
・決定戦
リ・ジョンシク/キム・クンヨン 4-3 ロブレス/シャオ・マリア
(北朝鮮)ペアは、4試合を勝ち抜いて、本選に出場してきた、強いチームでした。
日本チームも、25日の会場練習では、団体戦の補欠選手としてチームに帯同している「松島輝空選手と木原美悠選手」がペアを組み、張本/早田ペアとボールを打ち合っていたそうです。
普段はバック面に表ソフトラバーを貼る木原選手が、両面裏ソフトのラケットを使って男子の「イ・ジョンシク」役を務め、松島選手はバック面に「粒高ラバーを貼ったラケットを使って、女子の「キム・クンヨン」役となり、チーム内で協力して混合代表をサポートしていました。
しかし、「早田ひな&張本智和ぺア」は、1回戦敗退となってしまいました。突然世界予選に現れパリオリンピックの出場権を獲得したペアであり、実はかなり実力が高かったといわれています。
現代はどのスポーツでもデータが重要視されていて、事前に入念な対策を講じていましたが、今回の北朝鮮ペアの情報がほとんどなかったため、対策を講じる事ができなかったのが大きな理由だと思います。
そして、左の「キム・クンヨン選手」の使用するラケットが「粒高」タイプのラバーでした。観ていて、台上で止まり、張本選手のドライブが空を切った場面が多々あった訳が分かりました。
まだ、団体戦、シングルスとあります、気持ちを切り替えて試合に臨みましょう☆彡