団体戦における「頭で勝つ!」卓球戦術を、五輪後に書かれたものを読みました。
日本卓球女子の銀メダル、男子の銅メダルを勝ち取った試合を見てから、この記事を読んでいて、あの場面が浮かんでくる様でした。
団体戦には、個人戦の時とは違って心掛けるべき事がいくつかあるという。
サッカーやバスケットなど他の団体競技では、チームワークが直接、実力や勝敗に影響します。ですが、卓球の場合は団体戦といえども、個人競技です。勝敗に直結するのは、個々人の技量が大いにあると思いますが〜
卓球団体戦に於ける心持ちや戦い方ついてのお話でした。
≪団体戦における重要な3つの心持》”
ムードを考えて戦う
卓球の団体戦は、チームの想いを背負って戦うもの、それ相応の戦い方をしなければならない。
:例として…
個人戦では静かにポーカーフェイスで戦うタイプの選手でも、「1本ずつ声を出す」「ベンチを振り返ってガッツポーズをする」のは、チームのコミュニケーションになり、個々の選手との意識が高まり闘志が燃え上がる事に繋がる様です。
ネガティブ言動は抑える
:例として…
「球が合わない」「調子が悪い」「眩しい」「湿気がある」「床が滑る」‥「何かのせい」にできる要因は山程ある。「言い訳」と捉えるのではなく、「事実」と捉え、「じゃあどうするか?」をチームで考えていく。
ではポジティブな考え方とは…
:試合途中で諦めて、投げてしまう様な事はダメです。
後に控える選手の、頑張る気持ちを削いでしまうかもしれない! 団体戦には「ムード」がつきものという。やはり1番手の選手が、やる気のないプレーや態度をとってしまうと、その後のムードも悪くなる。
実力的に勝てそうにない相手でも、なんとか食らいついてできる限りのプレーをしたら、負けてもチームのムードは良くなるに違いない。「ムードメーカー」の存在も大きい。自分の後ろで出番を待つ仲間達が、気持ちよく試合ができる様にバトンを渡す。
その為には「勝つ」事が1番ですが〜
それにプラスして「団体戦ならではの立ち振舞い」の要素も考える必要があるといいます。
チーム戦では、チームのムードが高まる様に、常に「ポジティブな心をもって」積極的なプレーをする。
そして、最後の1本まで全力を出し切る事で、チーム全体のムードが上がっていきます。
ベンチでの役割は…
ベンチワークを意識するというものも、大変に大きな意味があります。
:プレイヤーは1人でも、団体戦は全員で戦っているという意識を持ち、得点時でも失点時でも、手を叩き、選手を応援する。
:選手が気持ちよく集中して次のゲームに向かう為に、「ゲーム間に選手が帰って来た時、ドリンクを渡す」「うちわで仰ぐ」「戦術のアドバイスをする」という献身的な補助をしてほしい!
戦術のアドバイスについて…
:特別な事を言う必要はない。
「何をやって点が取れたのか」「逆に何をやって点が取られたのか」
その話を選手に聞くだけでも、選手自身は頭の整理になり、次の作戦が立てやすくなる。又は、自身が過去に対戦した経験がある相手だったら、その時の情報を伝えたりする事等は、有効なアドバイスになると思います。
まとめとして…なるべく「ネガティブ」にならない様、「ポジティブ」な思考で次のゲームをどうするか、を考えていくと良いのでしょうネ!! 時には笑いも交えながら、なるべく選手がプレッシャーを感じずにのびのび戦えるような言葉かけを意識したいです。
団体戦の試合というのは、ものすごく貴重で、勝つための策は尽くして、それで負けたならばこのメンバーでの戦う時を大切にしたい。五輪決勝後の石川選手のインタビューを思い出しました。「このチームで戦えた事を誇りに思っている」と話していたのが印象的です。
他の団体競技の様な、直接的なチームでの得点が勝利ではない卓球競技では、個人戦の勝利でも、自分のできる最大限の役割を果たし、その結果「チーム勝利」を掴み取り、チームで喜びを分かち合う。その時の心の充実感は何ものにも代えがたいものでしょう☆彡