2019年08月07日のブログ

スポーツ活動中の処置法は昔と違ってきています。


この猛暑で、熱中症注意報が毎日、毎日呼びかけられています。

そんな中、私が練習しているスポーツセンターで、全国レデイース卓球大会に参戦するという選手達と出会い練習風景を目にしていました。

第一三共ヘルスケア・レデイース2019.
第42回全国レデイース卓球大会が、8/2~4日(日)が会場を甲府市小瀬スポーツ公園体育館で行われました。

この大会の団体戦は、選手を6~9名を登録して行われます。

団体戦の試合方法は、
1,60歳以上
2,50歳以上
3,ダブルス
4,40歳以上いでした
5,30歳以上…というオーダー順で戦い、全国1位を目指す大会です。

大会も終了して、そんな知り合いの選手たちの大会結果を、ネットで探してみました。

その、出会った選手は、ダブルスAの1位トーナメント決勝で惜しくも、千葉のペアに破れ2位でした。

団体戦でもやはり千葉の団体が、埼玉の団体を破って優勝していました。

千葉県は、最強ですね!!

…………
話は変わりますが~

スポーツ活動中の処置法が変わって来ているという事を知りました。

スポーツ活動中に起こりやすい擦過傷の正しい処置法は、昔と違ってきているようです。

擦過傷は、子供からトップアスリートまで、最も多く経験するキズの一つです。

今までに処置法は…
「消毒し、乾燥させる」といった事が一般的に言われてきました。

最近では、傷を早く治し、痛みをを軽減させ、傷跡を残りにくくさせる為…

「消毒しない」
「乾燥させない」という処置法が行われるようになってきています。


擦過傷は、転倒した際など、皮膚への強い摩擦が生じ皮膚が損傷したもので、キズは比較的浅いものが多いのですが、神経が皮膚表面に多いためヒリヒリと痛み、砂、土などが付着し化膿しやすく、また跡も残りやすいキズです。

私達の身体には治癒能力があり、ゲガをしてキズになると、キズを修復しようとする働きがあります。

擦過傷でのプロセス…
①止血の為傷口に血小板が集まる

②死滅した組織や細菌を除去するため白血球球があつまる

③傷口を縮める為コラーゲンを生成する

④傷口を塞ぐため表皮細胞が集まる

…この4つプロセスが滞りなく行える様な環境づくりが必要となります。


今までの処置法では…

一般的には、消毒液を使用し、傷口の化膿を予防し、ガーゼで血液や体液を吸い取り、細菌の繁殖を防ぐ目的で乾燥させていました。
しかしながら、消毒液を使用することで、人体にとって害のある菌を減らすと同時に、修復しようとする細菌まで減らし治りが遅く傷跡も残ってしまいます。

また、ガーゼを使用した場合、傷口の修復に必要な滲出液まで吸い取り、更に乾燥することで、細菌が繁殖しないという利点だけでなく湿潤が必要な傷口を修復しようとする細胞にとっては悪影響となります。


有効的な処置法…(湿潤療法)

近年は、創傷管理の一つとして湿潤療法があります。

これは傷口を…「消毒しない」
       「乾燥させない」

①傷口を水道水などで洗浄し、異物や菌を洗い流します。

②これだけで、菌を十分にコントロール出来る為、消毒はしません。

③乾燥させないよう、適度な湿気を保つ湿潤性の絆創膏を貼ります。
 
湿潤性の絆創膏を使用するメリット…
傷を治す、滲出液が傷口に満たされているためキズが早く治る。

ガーゼと異なり傷口が乾燥しないため、絆創膏を取り替える際に痛みがない。

更に、湿潤状態を保つことで皮膚組織の再生がスムーズに行われ傷跡が残りにくいことなどです。

絆創膏は比較的浅いキズに対して有効です。

※深い傷や、「腫脹、疼痛、発赤、熱感」などの炎症の特徴がある場合は感染症も疑われるので、医師の診察を受けなくてはいけません!!

全国大会でも、いつもの練習でも、気をつけてスポーツを楽しんで行けるよう注意して頑張りましょう(*^^*)  
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