2019世界卓球、男子シングルスは準々決勝を迎えました。
日本男子で唯一勝ち残っている、丹羽選手の準々決勝です。
丹羽選手は、稲妻カウンターの持ち主、予測不能なプレーで、中国を始め世界中にフアンがいます。
勝てば、40年ぶりのメダル獲得と悲願の決戦です。
一方、対戦相手の中国「梁靖崑選手(リョウセイコン)」は22才で、WR9位の選手です。
バックに安定感のある、中国新世代エースと言われ、優勝候補のハンシントウ選手を、倒してここまで進んできました。
男子準々決勝…
丹羽孝希 VS ◎梁靖崑
(3-4)
10-12
12-10
8-11
4-11
11-9
11-7
1ゲーム…
少し台から離れた丹羽選手は、ボールの上から上から返球していた。
リョウ選手は、バック攻めが得意で、バックでは威力あるボールが帰ってくる。
丹羽選手は、リョウ選手の強いボールにも対応していて、守りから攻撃へのプレーができていました。
回り込んでの、カウンター、フォアハンドに、リョウ選手はノータッチの場面もあった。
このゲームは、五分五分の戦いで、ラリーでは丹羽選手が押していましたが、ジュースでゲームをリョウ選手に取られました。
2ゲーム…
9-10の緊迫の場面で丹羽選手のトリッキーなカットブロックが決まりました。
ハンガリーの会場から、丹羽選手に応援の拍手が起きていました。
丹羽選手の得意のサービス、ロングサービスに変えて10-10のタイにしました。
またも、ロングサービスから3球目を決め、ゲームポイントを迎えました。
最後は、フォアのショートドライブで、リョウ選手のラケットはかすっただけで、このゲームを取りました。
3ゲーム…
丹羽選手のフォアハンドは、相手のフォアサイドコースに逃げる様に打っていた。
バックが強いリョウ選手には、長いラリーで強烈なバックドライブを封じる様に、少しミドル寄りのコースも突きたい。
丹羽選手は、ロングサービスでポイントを取ったり、台上でもカットブロックでボールを止める等、互角に戦っていた。
しかし、8-11と後少し〜
4ゲーム目の初めに、ラケットが破損したようで、自分のコートに戻り交換をしていた。
このラケット交換のせいだろうか?
0-7までリョウ選手にリードされてしまいました。
たまらず、丹羽選手が先に「タイムアウト」を取りました。
サービスからの得点はありましたが、ロビングなど撃ち抜かれ、又、サービスのミスもあり4点で負けていました。
5ゲーム目…
フォアロングの打ち合いでも、気迫のリョウ選手がポイントを重ねています。
でも丹羽選手…
バックからフォアサイドに、コースを切り替えたり、必殺のチキータを炸裂させ、このゲームは取りました。
6ゲーム目は、丹羽選手ワールドで、ハンガリーのお客を釘付けにしていました。
丹羽選手のサービス、 初対戦の選手は、手を焼くと解説の話です。
フォアハンドが入る様に成った丹羽選手、リョウ選手の空振りを誘う等、11-7で勝ちました。
ゲームカウント3対3の、正に互角の戦い!!
ファイナルゲームの序盤は、リョウ選手の0-5で気迫あるプレーです。
丹羽選手は、コートをチェンジしてから、ストップなどが効いてきて、3点を取りました(3-8)
そして、ネットボールにも、ラケットを投げ出すほどに、食らいつきましたが…
アンラッキーです。
バックが硬いリョウ選手は、丹羽選手がしっかり踏み込んで打ったスマッシュにも反応し、強さを観せました。
結果、5-11でリョウ選手がマッチを制しました。
丹羽選手は準々決勝、ベスト8位で、メダル獲得は出来ませんでした。