『Q』
ペンからシェークへの変更は…
ペンホルダーを長年遣っていて、シェークの方が動きも少なく試合に勝てるんでは?
慣れる迄、試合はペンで練習はシェークで遣っていますが〜?
『A』
結論として、自分にあっていればどちらでも強く慣れると思います。
ペンもシェークもメリットとデメリットがあるということです。
現に、現在の男子世界チャンピオンもオリンピックの金メダリストもペンなのです。
北京オリンピックだけじゃなく、その前のアテネオリンピックも男子シングルスの決勝はペン同士です。
私の知り合いで、ペンからシェークに転向して行こうと、練習はシェークで遣って、試合ではペンホルダーを使用している話を聞きました。
団体戦、ダブルスではチームメイトから疑問の声が出ていました。
ペンで行き詰まり、シェークの方が簡単でフォア面だけでなく、バック面でブロックだけではなく、スマッシュが簡単に打て得点が2倍になると思ってしまいがちだと思います。
所が、シェークに変えても、相当長い期間はペンの時以上に勝てなく成ると思われます。
卓球をかなりやり込んだベテランの方でも、ペンからシェークに転向する選手がいます。
理由として、、オールフォアで回り込むフットワークの衰え、バック側からの攻撃力のアップ、の2つだと思われます。
ペンから転向した選手は、シェークによるバックハンドの角度を出すのに、最初に戸惑う傾向があります。
ペンとシェークの違いを調べてみました。
まず、ペンは指先に、シェークは手の平全体に力を入れて打ちます。
用具も ペン時代によく弾むものを使い、シェークは合板に両面ラバーを貼りはずみスピードが出ないのでは??
ペンは、フォアは強いのですが、シェークのように強いバックハンドが打てません。
そして、台から下がると球をとるのが難しいです。
シェークは、バックはペンより強いのですが、フォアはペンより弱いです。
また、台から下がってもある程度とりやすいです。
サーブとレシーブは、ペンは手首の自由が利くので、いろいろな回転や技が出来ます。
シェークは手首の自由が利きにくくペンの様に色々な回転や技が、出来にくいのですが安定性があります。
ペンよりもシェークの方がバックハンドは振り易いです。
ペンのバックハンドは、右肩を入れてフリーハンドを高く取る体勢を作るのに時間が掛り、現代の速い卓球には不利に成るかもしれません。
また、シェークに比べてストライクゾーンが狭いので、習得が難しいです。
(逆にペンでバックハンドが振れるとカッコイイですね〜)
シェークの一番の利点は、自由度が高い点です。
角度とスイング方向を間違えなければ、どんなボールでも入る?
(ストライクゾーンが広い?)
まずはショートから始める練習で、しっかりした角度を身体に覚え込ませるのです。
安定して返球できるようになったら、次のステップへ進みます。
比較的、台に近いところに立ち、
1.相手のフォアハンド対自分のバックショート
2.相手のバック(ショート)対自分のバック(ショート)
次に台から少し距離を取り、ラリーを引く練習です。
相手の回転を利用して返球する、掛っていない時は、自分からドライブを掛けてやるようにします。
「台から離れても簡単にミスをしない」
「相手に台から下げられた位置でバックを攻められても怖くない」様にする為の練習です。
そして確実に返球する繋ぎ技を覚えたら、今度は自分から攻める練習です。
もう1つ。
ペンからシェークに転向した選手が一番困る(弱点)のがミドル処理です。(右利きは右の脇腹付近)
フォアで処理すべきか、バックで処理すべきか判断に迷うからです。
ペンだったら、なるべくフォアを振っていこうという気持ちで出来るんですが、シェイクだとバックを振らなくてはと迷いが出てしまいがちです。
あとは切り替えです!
やはり長年染み付いたプレーを急に軌道修正は難しい…
本気で勝ちたかったらスタイルチェンジではなく、長年やってきたスタイルを極めていった方が最善ではと思います。
でも、転向を決めたら、徹底的に一から始めるつもりで「練習、練習」で長い時間掛かると心に言い聞かせ、焦らず頑張ってみてはいかがでしょう。
ペンからシェークに転向すると、また違った卓球の世界を味わえると思います。
楽しみながら新しい技を覚えて…(*^^*)