平成28年度全日本卓球選手権大会
1月22日最終日 男子一般シングルス決勝は16時24分から開始されました。
男子シングルス決勝の試合結果は…
水谷 隼 （WR 5位 beacon lab/東京）VS 吉村 和弘（WR146位 愛知工業大/愛知）
「水谷ー吉村」
（４ - １）
９−１１
１１− ７
１１− ８
１３−１１
１１− ６
毎年、成長を見せている「水谷隼選手」は、１１年連続決勝出場を果たし、
その中で８回優勝 今回は９回目の優勝を狙う大会です。
一方の初優勝をしたい吉村選手は、リオオリンピックでも良い成績を残した実績ももち、
日本選手全員が尊敬をしている選手である「水谷隼選手」の、
その背中を追いかける戦いをしたいと語って決勝に臨んでいきました。
「吉村和弘選手」はリオ代表のメダリスト「吉村真晴選手」の３歳下の弟です。
体育館で観戦していると、ゼッケン[吉村]だけで、判別がしにくいほど背格好もよく似ていています。
卓球プレースタイルは、チキータ技術が抜群で、切れのあるシャープなバックハンドも得意としている。
水谷選手は、ラリー戦で多種多様なサービスを活かし、得点に繋げる戦いにしたい！
：１ゲーム目は、吉村選手が先手を取って、得意のバックハンドからのポイントが多かった。
水谷選手はサービスからの得点率が低く、9-11で負けました。
：２ゲーム目、吉村選手の様子を見て、時々 ロングサービスを出していた。
中盤から水谷選手への流れに変わっていって７本で、ゲームカウント１対１とゲームを取り戻した。
：３ゲーム目、２ゲーム目の流れの侭、序盤は水谷選手の連続ポイント。
吉村選手はストップボールのチキータが冴えてきた。
しかし、終盤の水谷選手は、吉村選手サービスから連続ポイントし、
相手の動きを見て厳しいコースへ突いてゲームポイントを奪った。
：４ゲーム目、水谷選手はブロック技術が高くなり、レシーブの良さが目立った。
中盤の流れは吉村選手に来ていて５連続ポイント。
回り込んでのチキータ、回り込んで速く鋭いバックハンドが良かった。
９-９になった所で…
ゲームカウントを２対２にしたい吉村選手が「タイムアウト」を取った。
しかし、タイムアウト明け後も得点を挙げられずに、９点で水谷選手が勝った。
：５ゲーム目、ゲームカウント３対１。
序盤から水谷選手のリード。
「１１点ゲーム」の組み立てが良く、ゲーム後半が得意としている水谷選手。
水谷選手の戦略で距離を後ろに取らされて、
中盤から吉村選手のバックハンドが精彩を欠いてきた。
１１−６で水谷選手がマッチを制しました。
☆１７歳で最年少優勝をしてから、１１年間何度もあった逆境にもドシッと構え、
４年連続９回目の優勝を果たしました。
水谷選手の優勝インタビュー…
２７歳の水谷選手は安堵の笑みを浮かべていた。
「リオオリンピックで２つのメダルを獲得した重圧は凄く、プレッシャーだった。
優勝できてホッとしてる。
１１年、９度目優勝が出来て良かったが、１０回目という節目のタイトルを取りたい」
と意欲を見せていた。
「６０００人の満員の応援の中で、幸せだった！！」
「若手らが、自分から優勝を奪い、日本卓球界が強くなって、
今年の「世界卓球ドイツ大会」で中国を破りたい」…と答えていました。
