スウェーデンのストックホルムで、今月開催されていた[ITTFワールドツアー スウェーデンオープン]は、男女シングルス決勝で共に”優勝”できました。
男子シングルスは「大島裕哉選手」で、女子シングルスは「石川佳純選手」です。
「大島裕哉選手」はリオ五輪の代表には成れませんでしたが…
準決勝で 好調の松平選手を大島選手が4-1で振り切りって決勝に進出しました。
決勝では丹羽孝希選手やオフチャロフ選手を破って勝ち上がってきた「M.カールソン選手(スウェーデン)」を4-2で下しました。
「大島裕哉選手」VS 「KARLSSON MATTIAS選手」
1ゲーム目…長身のKARLSSON選手にフォア、バックと振られノータッチした2点から始まった。
又、大島選手のサービスにストップでレシーブすると、大島選手選手もストップで応戦するが、回転のかかった鋭いバックハンドを、ストレートに打ち込み大島選手のフォアを難なく撃ち抜いて行った。
序盤はKARLSSON選手のペースかと思われたが、大島選手は動きの良いフットワークで、フォアへスマッシュが決まると、硬いバックを避けて、ミドルやフォアコースにボールを送り、5-6と1点差に追いついた。
長身のKARLSSON選手は身体を半分に折りたたんだ構えのヨーロッパスタイルで、バックとフォアハンドのロンクボール戦には回転力が加わり、ラケットを弾き飛ばしてしまう。
しかし、大島選手は日本選手の足を活かした素早い動きで、常にラリーを先行していた。
第1ゲームの序盤はどうなるかと思ったが、11-8で勝利できた。
第2ゲームでも、バックバック戦になると、やはり大島選手のラケットは弾かれてしまった。
その後、大島選手の速い攻めを待ち受けて、長い手がスマッシュをカウンターで攻められる。
こういう展開ではKARLSSON選手がゲームを取っていた。
第2ゲームは7-11で落とし、第3ゲームは11-8で勝ち、第4ゲームは7-11で落とし、ゲームカウント2対2で迎えた第5ゲームは11-8で勝ちゲームカウント3対2と一歩リードした。
後、1ゲームを取れば、優勝となるが、第6ゲーム目は序盤から1点1点の取り合いのまま、ジュース迄もつれ込んだ。
どちらもこのゲームを取りたい…
13-11 最後はフォアの打ち合いで大島選手の執念が勝った。
スウェーデンの会場は子供の姿も多かったが、マナーよく二人のラリーを見守っていた。
そして、ジュースを決めてファイナルに持ち込めなかった「KARLSSON選手」は、アドバイザーの隣でしばし呆然としゃがみこんでいた。
大島選手にとっては今年初となる嬉しいツアー2勝目を上げました。