リオ五輪、日本卓球女子にとって、最終戦になる「女子団体3位決定戦」は、
中国に敗れたシンガポール戦です。
シンガポールの3選手は、 全員 中国からの帰化選手です。
試合結果は、 日本 3−1 シンガポールです。
●第一試合…福原 愛 VS ユー・モンユ (2-3)
○第二試合…石川佳純 VS フォン・ティアンウェイ(3-0)
○第三試合…福原・伊藤 VS 周一涵・ユ モンユ (3-1)
○第四試合…伊藤美誠 VS フォン・ティアンウェイ(3-0)
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第一試合…福原 愛 VS ユー・モンユ
ユー・モンユー選手は、wr13位で、両ハンドのパワフルなシェークハンドです。
カット打ち、表ソフトラバーが苦手な選手で、少し荒さがあるかもしれません。
福原選手は、バック面に特殊表ラバーを貼っています。
試合前の練習では、フォア面の裏ラバーだけで、バック面では1本も打ちません。
第1ゲーム…
福原選手は、嫌がるバック面の特殊表ラバーを生かし、
強烈なバックハンドスマッシュを決めるなど、
完璧な試合運びで11-4で勝ちました
第2ゲーム以降は、
戦術を変えてきたユー・モンユ選手のフォアハンドが凌げず、ゲームを落としてしまいます。
表ラバーが苦手だったユー選手は、福原選手のバック表にも慣れて来たのか
ラリーが続いて、先に攻めようと、してしまい攻めきれなかった。
ゲームカウント2勝3敗でした。
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第二試合…石川佳純 VS フォン・ティアンウェイ
フォン・ティアンウェイ選手はシンガポールでのエースです。
石川選手は大変集中力があり、世界ランク4位、6位のトップレベル同士の試合です。
戦術は似ていて、フォアハンド、バックハンドと、ラリー戦が得意の選手同士の戦いでした。
石川選手は、序盤ゲームはバックラリーでミスを誘っていました。
2ゲーム以降は、フォアハンドがフォア側でも、
バック側でも面白いように決まり出しました。
シンガポールがタイムアウトをとった時も、監督とフォン選手の間でも
会話が数なくなって、作戦もなくなってきている様子でした。
石川選手のマッチポイントは、ロングサービスを思い切って出し、強烈な攻めで勝ちました。
マッチポイント最後で思い切ったロングサービスが出せる石川選手の、
心の強さを感じた試合でした。
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第三試合…福原・伊藤 VS 周一涵・ユ モンユ
この試合は、団体の鍵となるダブルスです。
福原選手が第一試合を落としたユ モンユ選手が相手ペアにいます。
ジョーイーハン選手は22歳です。
166cm,168cmの長身ペア、右右シェークハンド同士ペア。
シンガポールペアは、中陣でラリー戦にしたい、一方日本ペアは、
前陣でバックハンドで決めたい!!
日本ペアは、相手側の強打に、台から離されてしまう。
この1ゲームの序盤では、ジョーイーハン選手に、
サービスする時手のひらを開く様に、審判からの注意がありました。
第1ゲームを落として、始まった第2ゲームの初めから、
伊藤選手のサービスは打たれてしまう。
第2ゲームも前のゲームと同じ戦いで、中陣で戦っています。
サービスのいい伊藤選手も、少しでも浮いた所を見られ、1本で撃ち抜かれます。
日本ペア、少しづづエンジンがかかってきたのか、ブロックを決めている。
伊藤選手は下がらず、自分のブロックの位置を取り戻したい!!
最後は、ラッキーなエッジポイントで、11-9でゲームを取りました。
ドイツ戦で泣かされたエッジボールは、シンガポール戦では
日本の運を味方に付けたか、ラッキーポイントとなった!!
1対1で始まった第3ゲームでは、世界ランク9位の15歳伊藤選手と、
ベテラン福原選手のリズム、コンビネーションが見えてきました。
出だし、5続ポイントをしたり、相手シンガポールのジョーイーハン選手が、
ことごとくミスをする戦い!。
日本ペア、8連続ポイント。
全部 台の中でバックに攻めて、ジョーイーハン選手のミスを誘った。
此の儘、第4ゲームを戦いたい!!
このゲームでは、1球1球に躍動感を感じさせてきた日本ペア
伊藤選手がのびのびとして、ラケットが良く振れている。
立ち上がりも4連続ポイントを奪う。(4-0)
しかし、4点取られた所から、シンガポールペアも思い切ってきた。
伊藤選手のミスが始まってくると、すかさず福原選手の「大丈夫!大丈夫!」
と励ましていた。
伊藤選手は、ミスの修正能力に長けていると解説の宮崎氏は話す。
9-9で伊藤選手のミスを福原選手が救ったことで、伊藤選手が生まれ代わり、
1本強打が出る。
ジュースでは、伊藤選手の柔らかいタッチのブロック、
長いツッツキを送るなどミスを誘い14-12でマッチを制しました。
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第四試合…伊藤美誠 VS フォン・ティアンウェイ
伊藤美誠選手(WR9位)、大事なダブルスをとって、
世界ランク4位のフォン選手との試合です。
オリンピックは初めての伊藤美誠選手、シンガポールのエースに挑みます。
戦型は、福原選手と同じでバック側に表ラバーを貼っていて、
フォン選手の両ハンドのパワフルなドライブを、打ちすぎず押し込んで戦いたい!!
伊藤選手のラケット使いはトリッキーで、だんだんフォン選手が
色々なコースに振り回され始めた。
1ゲームのゲーム終盤は、持ち味のバックプッシュスマッシュ、
ラケットを縦使いして、フォン選手のノータッチミスで勝った(11-7)
2ゲーム目は、フォン選手が戦術を変えてきて、山成のドライブで返してくる。
サーブも長いサービスを送られ伊藤選手がミスをしている。
3-2の場面から、伊藤選手のバックドライブ戦で、フォン選手よりピッチを速く返球。
ピッチの速さでは、伊藤選手のほうが優っているようだ!!
この辺から、フォン選手の長いサービスにも、とっさの判断で回り込んで打って決める。
4連続ポイントを奪っている。
世界ランク4位のフォン選手が中々自分の卓球ができない。
フォン選手が長いサービスを出した瞬間には、伊藤選手は読めるだろうか(・・?
回りこんで全部スマッシュで決める。
フォン選手は短いサービスしか出せなくなっていた。
その短いサービスは、伊藤選手にとっては相性がよく、バックで一発で仕留める。
ラリーそのものも、伊藤選手が押していた。
世界でもいないでしょうか?
サービスを出した後、バックスイングを引かずブロックをするのかと思うが、
スマッシュです。
ブロックスマッシュと呼んでいいのだろうか?
伊藤選手のトリッキーなプレーが炸裂して勝利です。
伊藤選手がフォン選手をストレートで下して、3位が決定しました。
銅メダル獲得おめでとう\(^o^)/ .........その2へ