リオ五輪卓球の女子シングルスは、待ちに待った3位決定戦。
相手は、石川選手の初戦で当たった「北朝鮮、キム・ソンイ選手」カットマンです。
福原愛選手は5歳から五輪代表入りをして、色々な戦いをしてきました。
カットマンは得意とはしていませんが…
以前のカットマン戦では、打ちすぎて自滅してしまう場面が多かった。
解説では…「ポイントは打ち過ぎない事だと、解説の近藤氏
戦術を信じて、自分のプレーを押し通す事が、今日の勝敗に繋がると話す。
そして、リオに入ってから自分の持てる力を全て出し切ってきた。
戦いは素晴らしい感動を与えていた。」
キム選手の石川選手戦は、１，２ゲームはじっくり粘り、３ゲームから打ち始める戦術だった。
１ゲーム目が始まりました…
１本目は、福原選手はストップ、ドライブを繰り返しスマッシュが決まったところから始まった。
しかし、バック面に揖保高ラバーを貼っていて、カットの回転が鋭く、ストップミスを誘う。
まだ、お互いの回転量を探り合いをしているようだ。
じっくり粘るカットマンだが、この決定戦では、第１ゲーム序盤からいきなり撃ってきた。
福原選手がじっくり粘る戦術を見て取って、撃ってきている。
福原選手もドライブして浮いたボールを撃ちに行ったが、深い所に来たボールを打たされている様だ！！
福原選手は、スマッシュが入ったり、ミスしたり１本１本気の抜けないカットです。
…ツッツキを入れ粘る。
２回続けてのツッツキでは、必ずキム選手に決められてしまった。
このゲームでミドルに１本攻めて、戻りボールを体開いてフェーク気味に撃ち切った。
しかし福原選手、７本まで迫るも、前半のうちミスが多かった。
キム選手は積極的に出ないと負けると読んで戦っていた。
７−１１でキム選手がとりました。
２ゲーム目はカットマンのキム選手の揖保攻撃で、１本取られと所から始まった。
キム選手はカットマンながら、バックハンド攻撃も、フォアハンド攻撃も素晴らしい。
福原選手はこのキム選手の攻撃は止めなければ、次につながらない〜
この２ゲームは、福原選手の単調さが出てくると見逃さないキム選手！
福原選手は、カットマン戦のリズムが使えず、最後はあっさり撃ってしまった。
２ゲームを失った、
３ゲームは２球連続攻撃のミスで、打っていっているが得点にはならない。
反対にキム選手のサービスからの３球目攻撃をきめられ、３−０での出だしになっている。
福原選手のコースどりもバック攻めが多く見られ、カットマンに廻り込んで撃たれて、
このゲームも落とした。
４ゲーム目は、イボ高への攻撃をフォア側に攻めたいが、
キム選手のフォア攻撃も止めきれず怖いのだろう！
フォア、バック、ストップ、ツッツキと粘るも、ストップミス。
しかし、勇気を振り絞ってのフォアコース柄の切り替えで、このゲームのジュースを制した。
このゲームの１２−１１では、チャンコーチからのタイムアウトコールもあった。
１４−１２で福原選手…ゲームカウント３対１とした。
５ゲーム目は、４ゲーム目の戦術を続けたい…
キム選手も勝利が見えてきて、早く取りたいと焦っていた場面も見られたが、
回転量の多いカット、隙を見逃さないで回りこんでのスマッシュ、
最後はエッジも手伝ってキム選手がマッチを制しました。
中々、国際舞台に参戦してこない北朝鮮。
引き出しが多く、キム選手のプレーは難しかった。
バックハンドも撃て、連続攻撃もしっかり出来た
キム選手を褒めるべきプレーを観せてもらいました。
福原選手のインタビューは…
最後まで諦めず攻め続けた。
初めて戦った相手、もう少し戦術が切り替えられればよかった。
全体を通していい試合だったと思えた。
メダルは取れなかったが、団体戦へと切り替えます。
…と話していました。
団体戦では、皆で力を合わせ、楽しんで戦って下さい☆彡
