卓球界を3歳からずっと牽引し続けてきたと言える「福原愛選手」
2012年のロンドン五輪で、日本卓球史上初の銀メダル獲得直後にインタビューでは…
「3歳から卓球を始めて、20年かけて大きなトラックをようやく一周した感覚。
走りきってリセットされた状態。
同じトラックを一から走り始めるには相当な覚悟がいる」と、答えていました。
一周目は、がむしゃらに走っていた。
二周目は、一周目と同じ風景のはずが、全然違う深みを感じていた。
ロンドン五輪後に、新しい発見を探し成長をするために、
痛めていた右肘にメスを入れました。
その後、左足の小指付け根の疲労骨折や腰痛と、
3歳から走りっぱなしの体が悲鳴をあげていた。
そんな中、リオオリンピックのシングルス代表切符を掴みに、焦らず一歩一歩進んだ!!
私達皆も、怪我に苦しんでいる福原選手の姿を目にする度に、
リオは難しいと 思っていたのではないでしょうか?
その間に、伊藤美誠選手や平野美宇選手の成長を、福原選手は間近に目にしていた。
福原選手の心は…「ラケットにも触れたくないし、ボールの音も聞きたくない」
ライバルたちの活躍の片隅で、涙を流している姿もありました。
そんなライバルのプレーを観ていて、自分の心が変化していくのが判ってきたそうです。
それは…「私ならあのコースを狙う」など、気が付くとゲームの中に入り込んで行ったそうです。
入り込んでいるうちに、瞬間瞬間の判断がゲームの流れを変える。
同じ打ち方で同じコースを狙っても、ボールのスピードや回転は1つ1つ違う。
やっぱり卓球は面白いな〜。
一周目と二周目の違いは、卓球がドンドン好きになっていく事に気が付いたそうです(^^)
福原選手は「もう一度、表彰台から新しい風景を見たい」と決意新たにしました。
若手選手の成長は嬉しいが、試合で当たったら、新しく生えた「小さな牙」をむくという。
二週目の新しい武器は、この「小さな牙」が生えてきた事にあるという。
リオに向かって、これまでと違う形で重圧と向き合い、銀メダルという結果を残した体験は、
福原選手の輪郭を大きくし、その幹が更に太くなっている。
怪我を克服し、努力で掴んだ「リオオリンピックのゴール」に向かってラストスパート。
表彰台での感動は、たった3秒だったという。
その3秒間の色々な感情、感動を、新しい風景を見ながら味わって貰いたいです☆彡