2017.1.17日の東京体育館では最終日の男子シングルス決勝が行われました。
「水谷隼選手・26歳」VS「張一博選手・30歳」です。
結果は、水谷隼選手が第一Gを9本で取られたが、(−9、4、4、7、6)と危なげなく、ゲームカウント4対1で勝ちました。
今大会ではダブルスとシングルスの2冠でした。
8回の優勝は「齋藤清選手」と並びました。
「張一博選手」も「水谷隼選手」もサウスポーで、試合前の練習では、台に近い距離で打っていたのは張選手で、水谷選手の方が少し離れて打っていた。
第一G…この練習のように、張選手はコンパクトに台に近いプレーで、相手水谷隼選手に攻め込めせない様にして、プレーでは張選手のほうが分がある様に思えました。
そして、張選手を崩す為には、水谷隼選手はタイミング、緩急と崩す事が出来ると良いのでしょうか?
このゲームは9点で張選手が勝利!
第ニG…ニゲーム目では、水谷隼選手がリードして(4−2)で、タオルを取った。
(7−2)と水谷隼選手は攻めのコースや、緩急あるプレーで6連続POINT。
水谷隼選手の攻撃は、ミドルからフォアやバックとコースを変え、10−4であと1本。
最後は、先に仕掛けた張選手のボールを、ミドルへカウンター攻撃で、水谷隼選手が第二Gを制した。(11−4)
第三G…水谷隼選手は張選手のスピード感が、しっかり掴めてきた様です。
チキータレシーブから、左右の深いコースへ打ち、張選手を大きく揺さぶり、張選手のリズムは崩れていく。(8−3)
水谷隼選手はフォアでミドルへ攻めて、POINTを取って行く。7連続POINTで(10−3)
水谷隼選手は張選手を自在に動かせるようになって、このゲームはわずか4点で勝った。
第四G…このゲームも水谷隼選手は徹底して、フォアからミドルへのスマッシュで攻めている。
張選手も台から出ないように、ストップボールを慎重に置いていた。
でも、張選手の長いラリーでは、サイドが切れず、コースが甘いように感じました。
そして、調子の上がってきた水谷隼選手は、張選手の次の手である、バック、バックを先に読んで、待ち構える。
このゲームでは張選手のレシーブが良くなってきて、(6−5)と1点リードをしたが〜、ほんの少し、ボールが長くなってしまい6−6の同点に。
この同点に追い着いた所から、ラリーの強さやフットワークが素晴らしく、水谷隼選手がラリーポイントを重ねる。(8−6)
その後も、ストップ、ストップから打っていったり、張選手のカウンター攻撃を、待ち受け攻めている。
10−7になった所で、水谷隼選手のコーチから”タイムアウト!”
アドバイスは「フォアからのストップを狙っていけ」という事でした。
エッジも手伝って11−7で勝ち、ゲームカウント3対2で、8回目の優勝に向けてあと1ゲームと迫る。
第五G…このゲームでは、前陣のカウンター攻撃をしていくプレースタイルに変えている。
サービスも効いていて、レシーブの浮きを見逃さず、1発でスマッシュも決まっていく。
張選手の速い攻めで後ろに下げられた場面でも、水谷隼選手は単純に下がって凌ぐだけではなく、下がりながらも相手を攻めている。
*解説でも…日本で技術のバリーエーションが最も多いのは、この水谷隼選手だと言っていました。
3年連続、8回目の優勝に向かってここからは…
サービスのバリーエーションも活かし、高く投げ上げて、下回転でサービスPOINT(5−3)までも成功!
ストップから攻め込み、張選手の速さに対応し、台に付いても離れても、水谷選手の素晴らしいプレーがあり〜6点で優勝にを決めました。
「水谷隼選手」と「張一博選手」の決勝は5年振りだったそうです。
”大変楽しい試合を観せていただきました。”
水谷選手の優勝インタビューでは…
「今年は「自信が無かった全日本」だったので不安に思っていたが、段々調子が上げってきて、決勝では自分のプレーが思い切り出せた試合だった」
「優勝回数も8回と日本のトップに並んだが、9回、10回と優勝を目指したい」と目標も語っていました。
今年のボール変更に伴い、道具の見直し等、課題の多い年だったのかもしれませんが〜今年の水谷選手の戦い振りを観戦させて頂き、「リオオリンピック」では良い試合を、観せていただけると確信しました。☆彡