世界卓球最終日、女子決勝が行われました。
この星の一番を掛けた試合は、中国選手同士の激しい戦いになりました。
丁寧24歳(wr1)VS 劉詩文24歳(24歳)
WR1位の丁寧選手は、準々決勝VS武揚戦を4-3、準決勝VS木子戦を4-3と勝ち抜いてきた。
WR2位の劉詩文選手は、準々決勝VS朱雨玲戦を4-1、準決勝VS李暁霞戦を4-1と勝ち抜いてきた。
同年齢の24歳、世界1位2位の戦いで決勝となった。
10代から中国を牽引しているライバルの二人は、正にこの日がこの星の一番を掛けた戦いになった。
劉詩文選手は159cmと小柄だが、身体の使い方が上手な選手。
台近く、小さいフォームで威力ある瞬発系のボールを打つのが持ち味と言われている。
中国では張怡寧選手の後継者とも言われているが、まだ世界タイトルを手にしていない。
この地元開催の世界大会ではテッペンに輝きたい☆彡
丁寧選手は、2011年の世界チャンピオンで昨年はワールドカップも制している。
2012年のロンドン・オリンピックも金メダルを取り、来年のオリンピックで3大タイトル制覇を目指しています。
172cmと長身の丁寧選手は少しさがっても回転量の多いドライブが持ち味。
出だし1ゲーム目は、11-7と気迫ある高速卓球の劉詩文選手が圧倒していた。
2ゲーム目の最後で、ジュース、ジュースと繰り返し15-13でこのゲームをもぎ取り、ここから息を吹き返した丁寧選手!!
11-7.11-9と連取でゲームカウント3対1でマッチゲームを迎えた。
後が無い劉詩文選手はリードを取って戦っていたが、丁寧選手が追い付いてくる〜執念で粘り11−9で3対2にした。
5ゲーム目、1ゲームも落とせない劉詩文選手!
気迫がみなぎって、わずか4点で勝ち、ファイナルゲームへ…
ファイナルゲームの序盤2-0で大変なことが起きてしまいました。
激しいラリーの応酬で、丁寧選手が足首を捻ってしまい、一時中断…
メディカルチームが足首をアイシング、テーピングを施し、ゲームは再開されました。
私も怪我をしたり、相手の怪我で中断をして経験がありますが〜中々、集中力を取り戻すのは大変です。
どちらの選手にとっても、この状況は遣りづらい戦いになったと思います。
中国の観客の声援も、怪我をした丁寧選手のポイントに拍手が集まっています。
5-4のポイントでコートサイドが入れ替わります。
ここから、手負いの丁寧選手が8−6とリードをしました。…ここで又、審判団が動き始めました。
カットマン戦ではよく有りますが、18ポイントに達せず、ゲーム開始後10分が経過してしまい「促進ルール」適応と成りました。
この促進ルールでは13球目迄にレシーバー選手が返球しなければなりません。
そして、サービスも2本交代から、1本交代に変更して行います。
結果は丁寧選手がマッチポイントを掴み、身体のハンディを乗り越えました。
そして、劉詩文選手は勢いに乗っていただけに、大変遣りにくい試合に変わってしまたと思います。
世界の頂点に輝く選手は、どんな状況をも乗り越える精神力の強さが無ければダメなんですね!!