「卓球 世界選手権」第5日目(30日)女子シングルス3回戦です。
世界ランク15位.14歳の伊藤美誠 VS 陳思羽(台湾)(37位)
陳思羽選手とは…伊藤選手がこの1年で4連敗を期している苦手選手!
自分のペースで試合を遣らせてくれない選手!
スピードある展開が得意の伊藤選手だが、陳選手は右ドライブ型で前進回転で変化をつけてくる選手!
この1試合でどちらが勇気を持てるかが勝負の分かれ目となるでしょう!!
第1G…立ち上がりは伊藤選手が試合を支配している。
速い打点で同じコースばかりではなく、コースを揺さぶりながら、徹底してバックコースを突いている。
威力あるドライブをさせないで11-4で1ゲーム目を勝った。
第2G…滑り出しは1ゲーム目とは一転し、陳選手が5-0とした。
しかし、伊藤選手は冷静に組み立てて3点を取り戻した。
伊藤選手は出来るだけ上から撃ち込んでいければ良いが、回転に押されてしまい11-7で落とした。
相手陳選手は、伊藤選手のライジングを崩してきていたので、自分の試合が出来なかった様だ!!
第3G…お互いサービスから得点を取っているので、サーブからの3球目の様に、レシーブからも攻めていければ良いようだ。
伊藤選手は、第2ゲームに比べ力の入れ方も変えてリードをして5−2とした。
陳選手は自分の持ち味の速い卓球に付き合ってはくれないと伊藤選手は話している。
そこで、伊藤選手は良いサーブ(台から出るか出ないか)を使い、相手に打たせながら修正をしている。
ゲームポイントを握ってから、4連続ポイントを与えて10−8となったが、しっかりスマッシュで勝って2対1とした。
第4G…最初の1本は伊藤選手のポイント。
陳選手がこのゲームをどう変えて来るか! この戦術を見抜けるかで、勝ちが見えてくる。
成長をしている伊藤選手に、動揺が隠せない陳選手が首を傾げるシーンが多くなって11-2、あっという間の勝利。
第5G…主導権は伊藤選手が握っての、あと1ゲーム。
後が無い陳選手は、攻撃の幅を広げてきて、ミドルをついてくる。
引き出しの多い伊藤選手は陳選手の変化に気づき、ここを廻り込んでフォアでスマッシュ、7−8と1点差に追い着いた。
相手を見て、レシーブを短くしたり、サーブでは長めのナックルを使ったり…。
勝ち急ぎたい所だが我慢をして緩急を付け12-10で、このマッチを制した。
ベスト16位 4回戦進出を決めました。
もう4連敗をしたあの「伊藤美誠」ではなかった。
14歳「伊藤美誠選手」の進化を目の当たりにしました☆彡