12月21日の日曜日、スポーツ選手なら大変興味深い「メンタル強化」について夕方のテレビ番組で放映されました。
まず、「メンタル」が強いのは生まれながらの性格等で強くするには難しいと言われていました。
世界で名を挙げている一流選手には、メンタルトレーナーがついていて一般人には遠いものと思っていました。
しかし、このテレビではもしかして、私達でも少しでもメンタルが強く成れるかも…と思えるお話が聞けました。
ここ最近では、「錦織選手」が世界でベスト4入りを達成できたのは、強い強いメンタルがあった事は記憶に新しい所です。
錦織圭のIMGアカデミーメンタルトレーニングコーチ「アンガス・マグフォード氏」は「メンタルは鍛えて強く成れる」と言っていました。
この科学的トレーニングで脳の情報処理能力を上げ集中力を鍛えるため、画面に映し出されたボールを目で追っていく。
このトレーニングで体は疲れても集中力が続くように成れる。
因みにアナウンサーの方は一個も追いつけませんでしたが、この同じスピードでプロ選手では4つのボールを追えるそうです。
試合の重要な局面でメンタルをコントール出来るかが、「勝敗」の分かれ目に成りますとアンガス氏は言う。
確かに、今シーズンの錦織選手は最終セット迄もつれ込んだ試合で21勝3敗、集中力が続いたのが勝因に成りました。
又、集中力が続くという練習はサッカーでも行われているそうです。
「大きな音のブブゼラ」や「マラカス」で気が散る環境を作り出し、ペナルティーキックの練習をすると、失敗する選手が続出していました。
この環境で集中力を保つコツとなる「正しいルーティン」が出来るよう選手達に指導しているといいます。
「ルーティン」とは…ある決まった動きを毎回行うことです。
一流選手のルーティンとは…
・サッカーのロナウド選手は、フリーキックを行う前に「5歩下がる」「仁王立ち」「深呼吸」
・プロ野球の前田健太選手はマウンドのプレートに手を触れ、右肩をグラブで触る。
・体操の内村航平選手は跳馬を始める前に、両手を真っすぐ伸ばし左右の手のひらを上下に動かすポーズを取る。
・フィギュアスケートの羽生結弦選手は、「入る時氷に触れる」「頭や腰などを触り軸を確認」
この様に、いつもと同じ動作によって雑念が排除出来、集中力を高めることが出来ていたのですね(^^)
日本の根性論はどうなんでしょうか?
日本のメンタルトレーニングコーチの大儀見浩介氏は、日本で根づいてきた根性論ではメンタルは強くならない。
「集中しろ」「やる気を出せ」というのは簡単だが、何をしたらいいか分からないのが事実。
心はトレーニングで強くなりますと大儀見氏…
本番で自分の心をコントレールする力を付けて欲しいと言っていました。
又、この番組に出演していた元プロテニスの「杉山愛選手」は一つのルーティン動作ではなく、一日どう過ごすかというルーティンワークが33個あったという。
例えば、朝起きて呼吸法をする。
毎日やる事で、日々の変化に気づいたり、呼吸法をすることによって、いつもより緊張している等に気づきそれによって対処していく。
杉山愛選手は上がり症だったので、緊張のために浅い呼吸に成るのを、呼吸法で深くし緊張をほぐすという事をしていたそうです。
試合間で呼吸法を活用して、いいイメージを上塗りしていったそうです。
錦織選手のようなトレーニングは科学的な方法だと言えます。
この科学的トレーニングは、脳内物質のバランスを整える事ができます。
脳内の緊張を引き起こすアドレナリンを抑えセルトニンを分泌して適度な緊張状態に持っていくという。
脳を鍛えると脳内物質のコントロールが可能であり、筋肉を鍛えるように鍛えてメンタルに強くなる。
人が仕事やパフォーマンスをうまく出来る為のルーティンなので、選手ごと違う様に人によってルーティンが違う。
自分のルーティンは自分で見つけなけれがいけないという事でした。
1月の「全日本卓球選手権」で選手達の「ルーティン」を見てきたいと思います。
そして、自分なりにしっかりしたルーティンを意識して作り出し、大事な場面での雑念を無くし集中力を高めていきたいと思います(^^♪