日本語でのツッツキは、英語では「push」で「押す」という意味です。
この意味の「押す」、ラケットを横に動かすのではなく前に出すと意味では、「押す」感覚に近いからでしょうか。
ツッツキという用語は卓球独特の用語で、他の競技には無いようです。
ボールをちょこんとつっつく動作から、「ツッツキ」と呼ばれるようになったと思います。
フォアとバックの基本的な打ち方(フォアハンドとバックハンド)を覚えたら、次に覚えるのがツッツキです。
ツッツキは、相手が打ったボールに下回転がかかっている場合に、同じように下回転で返す打ち方です。
ツッツキは、初心者も上級者も、試合中には必ずといっていいほど使う技術です。
しかも、試合の得点や失点に直接結びつく技術でもあると思います。
フォアハンドのツッツキは、基本的にフォア前に来た短い下回転のボールに対して使います。
例えば、フォア前に来た短いサービスをレシーブするときに、フォアハンドのツッツキで、ボールに下回転をかけて返球します。
この際に、ボールに体を寄せて打球します。
これはバックハンドのツッツキと同じで、なるべく、体の近くで打球するようにします。
右利きの選手なら、右足を踏み込んで打球します。
踏み込む足の位置は、打球点の下付近です。…試合中は臨機応変かな(・・?
このように、打球点の下に足を踏み込んでいくことで、ボールに体を寄せていくことができます。
特にフォアハンドのツッツキは、しっかりと足を踏み込み、手だけで打つのではなく体をしっかりと寄せてから打つことが大事です。
基本的に、ツッツキは台上処理の技術です。
台上で、相手の下回転のボールに対して、自分も下回転で返球します。
しかし、台から離れて、下回転で打球する技術は「カット」といいます。
そして、カット技術を中心に戦う選手を「カットマン」といいます。
外国では「チョッパー」と呼んでいるようです。
ツッツキの重要なポイント …
腰が逃げてた状態で、手だけでツッツキをしている人が多いようですが、ツッツキの時は、必ず体をボールに寄せて、体の側で打球するという事です。
腰が逃げては、ツッツキが切れないし、コントロールがつきません。
カットマンのツッツキ …
カットマンにとってツッツキは一番重要な技術だと思います。
カットマンは、攻撃選手より台から離れて戦います。
フォアでもバックでも、必ず「利き足」で、台上の短いボールに対しては、大きく足を踏み込んでツッツキをします。
打球タイミングを取り、踏み込み足を蹴り足にする事で、後ろへ戻る。
打球するポイントに、しっかりと足を運んでツッツキをするという事を心掛けると良いと思います。
カットマンのツッツキのポイント…
攻撃選手の場合と異なり、フォアとバックのツッツキは、すべて利き足を踏み込んで行う様にします。
右利きであれば、右足を踏み込んでツッツキをし、打球後はその右足を蹴り足にして基本姿勢に戻ります。
これを一球一球繰り返すことが基本です。
カットマンは勿論ですが、攻撃マンの初心者も上級者も、試合中には必ずといっていいほど使う技術です。
この、ツッツキの精度が試合の勝敗を左右するとも思います。
むかし、ツッツキの名手にツッツキだけで負けた試合もあったことを思い出しました^^;
七色のツッツキ技術、皆さんも手に入れてみませんか(*^^)v