毎年毎年、卓球メーカーからラバー、ラケットその他の開発されたものが掲載されたカタログがでます。
ラバーを探しながら目にするのは、新しいネーミングです。
メーカーでどんな違い、特徴があるのか興味をもったので書いてみました。
★スプリング・スポンジ SPRING SPONG
「スプリング・スポンジ」は、従来とは別次元の“つかむ”感覚で、バタフライが開発したまったく新しいスポンジです。
その最大の特長は、絶妙な成分配合と、ほかのスポンジとは明らかに違う大きな気泡によってつくられ、バネ(スプリング)のように縮んでボールをつかみ、バネのように伸びてボールを押し出す。
回転のかけ具合も、スピードも、打球コースも思いのまま。
打球をコントロールするというよりも、打球を支配するというのに近い感覚を与えてくれる驚異のスポンジ。
★「ストロングスポンジ」
ニッタク開発の「ストロングスポンジ」はテナジーのニッタク版。
テナジーよりは若干硬めですが、ただドイツ製のヘキサーHDほどでは無く、硬めのわりには食い込みはいいという。
また硬さの割にラバーは重くありません。
最近のドイツラバーはけっこう重量が気がかりのものが多かったが、今回はドイツラバーの中ではちょい軽めでしょうか。
日本ではやはり石川佳純選手のイメージがあり、期待大のラバーで他に石垣選手など使用していました。
★ハイテンション・ラバー HIGHT TENSION RUBBER
「ハイテンション・ラバー」は、打球時の反発力はもちろんのこと、ラバーの強度や品質にも優れている。
一般に、ラバーのテンション(緊張)を高めるとラバーの強度が低下する。
強度の低いラバーは、数日でラバーの縁がもろくちぎれたり、激しいラリーを繰り返すとラバーの表面が裂けたりしました。
ハイテンション・ラバーは、世界のトップ選手が求める超高性能と、激烈なラリーに耐え続けられる強度や品質を併せ持つそうです。
★エネルギー内蔵型ラバー
テンション系と呼ばれる「エネルギー内蔵型ラバー」は、バタフライのブライスを祖としてドイツ系、最近では中国ラバーでも多く広まっています。
これはラバーの分子同士の中に特殊な薬品を混ぜ、分子同士が引っ張られる状態になっているので丁度ゴム鉄砲の原理で、ゴムを引っ張って勢いよく射出することになるので、ボールの弾みが増すというものです。
分子が常に突っ張った状態にあり、またボールが接触した際のエネルギーロスも少ないのでボールを掴まえてから放つまでの時間が短く、大抵のテンションラバーは球離れが早くて直線的に飛ぶものが多いです。
また、分子同士が引っ張られるという緊張状態にあり、そもそも引っ張るということ自体断裂しやすいので、寿命が短く耐久性も低いのが難点です。
そして早い球離れや弾みの大きさによってコントロールが悪くなるのを防ぐため、軟らかめに作られているラバーが多いですね。
★高弾性高摩擦ラバー
昔のラバーは天然ゴム100パーセントが主流でしたが、60年代後半になって技術の進化とともに、合成ゴムの比率を30パーセントまで高めた「高弾性高摩擦ラバー」が誕生し、それがバタフライのスレイバーです。
従来は「脆い」という合成ゴムの弱点を克服できず、そのスレイバーの30パーセントが限界でしたが、40mmボール登場でスピードが減少し更なる弾みが求められます。
★エネルギー集約型ラバー
ニッタクが「インテグレーテッドエナジーラバー」(IEラバー)と標榜するエネルギー集約型ラバーは、原理的に従来の高弾性高摩擦ラバーと同じです。
卓球用ラバーに使われるゴムの種類は摩擦力が高く、しなやかで耐久性の良い「天然ゴム」と、高い弾性を持ちその代わり耐久性の低い「合成ゴム」があります。
★エネルギー集約型・高弾性高摩擦ラバー
世界初の「エネルギー集約型・高弾性高摩擦ラバー」はテンションラバーとは異なるアプローチで開発されたのが、合成ゴムの比率を50パーセントまで高めたラバーであり、スティガのメンドMPというラバーです。
その後、ニッタクがハモンドを発売したのですが、メンドMPもハモンドも同じく合成ゴムの比率が最高レベルにあります。
ハモンドのようなエネルギー集約型ラバーの特徴は、合成ゴムの比率が高くテンションはかかっていないので、テンションラバーのような球離れの早さや直線的な弾道にはなりません。
メーカーカタログでは、良い特徴は掲載されていますが、弱点などは書かれていないので、使用してみないとわかりません。
どのカタログを読んでも使った瞬間に勝てそうな気がしてきます。〜^^;
新しく試してみるのには、金額も以前に比べ高額になってきているので中々勇気が入りますね(^_^;)
新しいラバーに関しての試打情報などもありますが…使用ラケットの違いや技術的なところも関係してくることから、やはり試合で試して行くしか手はないと思っています。