2025年10月19日更新
ペンホルダーの卓球戦術「ツッツキショート」で勝つ!

写真:ペンホルダーの卓球戦術「ツッツキショート」で勝つ!

「ペンホルダーのツッツキショート」のやり方について書かれていました。

 この技術は、「ツッツキとショート」を織り交ぜたような技術です。ペンホルダーは、バックハンドで威力のあるボールを出すことが難しく、特にバック側へ来た下回転の処理が大変です。

 現在は、裏面にラバーを貼って弱点をカバーしている選手が殆どですが、一面を駆使して特有のいらしいボールを出す事ができるのも、ペンホルダーの大きな強みと言えます。

そんなペンの表面特有の下回転処理の「ツッツキショート」について紹介されていました!!!

ツッツキショートの技術とメリットは…

 片面ペンホルダーのベテラン選手などは、上回転のラリーの中でサイドスピンをかけたショートを多用しますが、それを「下回転のツッツキやストップ」に対して繰り出す技術と言います。

 バックに来た下回転のボールに対して順横回転をかけ、ツッツキよりも速い球足で相手のバックサイドをえぐるように返球するボールを言います。
相手選手はボールがバックサイドに食い込んでくるので、うまくラケット角度を合わせるの難しく、普通に当てると「ネットミス、ツッツクとオーバーミス」と非常にいやらしいボールになるそうです。

 しかし、うまく対応されても殆どの確率でバックへの返球になり、それを待ち構えてフォアハンドで攻める事ができるので、ペン片面の選手はマスターしてほしい技術だそうです。

 ■やり方は…
①:ショートと同じスイングで押し込む

*ラケットの握りとしては、ショートをする時と同じように親指を立てる。
*ラケット面はツッツキをする角度と同じです。
そしてバック側に来た下回転のボールに対しボールの「やや左後ろ」を捉えて、ラケットの先端を10時の方向に向けて、そのままボールを擦りながら押し込む様にスイングをします。
  (相手のバックサイドを割るコースに曲がりながら飛んでいきます)

※この時のコツとしては、バックスイングは取りません!!
普通にショートをする様にスイングで、その侭斜め左方向へ擦っていけばよいそうです。
回転をかけ様という意識でなく、ラバーに厚めに当てて押し込むというイメージがコツです。

②:ボールの頂点を取る
 
*ボールの打球点としては、頂点をとらえるのが最もやりやすい。
*長く来た下回転のボールでは、ボールのバウンド直後を捉えスイングします。

※バックサイド深くにツッツキを差し込まれて詰まる形になり、ツッツキをしたり、裏面でバックドライブを振っても、甘いボールになってしまうという事なんですね!
そんな場面でも、このツッツキショートなら、バックスイングがあまりいらない上に、返球のボールも甘くならない為に非常に有効だといいます。

打球点の制約を受けずに安定したボールが送れる事が、この技術の最大のメリットです。

ただし、短い下回転のボールに対しては、バウンド直後を捉えていくのが、難易度が高いので、その場合は頂点迄待つか、ストップを選択する方が良いでしょう。

さて肝心のツッツキショートの使い所ですが、基本的にはバック側に来た下回転のボールでならば、繰り出せます。
より簡単にできるのは、相手のフォア側から、ストレート(こちらのバック側)に突かれた時でしょう!

例えば、前に下回転系のサービスを出し、3球目で全面でツッツキを待っている、といったパターンで有効でしょう。サービス後にやや台の真ん中で構えて、フォアにツッツキが来たらフォアハンドで、バックに来たらこの「ツッツキショート」を繰り出して、5球目を回り込んで狙うという作戦です。

 あるいは、ダブルスの時等にも有効でしょう!!
パートナーがサービスを出してからの3球目、可能ならば全面をフォアハンドで攻めたいのですが、それがなかなか難しい局面等では、この「ツッツキショート」を準備しておく事で、かなり安心材料になると思います。
得点できる威力があるし、返球されても殆どバック側に返ってくるので、非常に有利にその後の展開を進める事が出来るでしょう!


 ペンホルダーの表面を使った「特有の下回転処理であるツッツキショート」
回り込めない場面でのバックの技術がなかなか安定しない選手や、バリエーションを増やしたい選手は、チャレンジしてみましょう☆彡