2025年06月15日更新
大藤沙月「唯一無二」のサーブ!

写真:大藤沙月「唯一無二」のサーブ!

大藤選手は世界ランキングが去年4月の125位から、わずか1年余りで8位へと急上昇しました。さらに、ミックスダブルス世界選手権で金メダルを獲得し、女子ダブルスランキングでは世界2位に位置しています。

彼女の「唯一無二の武器」である特殊なアップダウンサーブの秘密、そして守備型から攻撃型へとプレースタイルを大きく変革した背景と、その過程で直面した困難、さらにはロサンゼルスオリンピック出場という壮大な目標について「松岡修造」さんが迫ります!!

大戸さつき選手の卓球における「唯一無二の武器」である特殊なアップダウンサーブ。

松岡修造)
Q:何を変えられたんですか

大藤)
私の場合は、上から落としながらアップをかけています。私はもう当たる瞬間の0.何秒だけで、その同じ回転を出すことができます。今やっているのは、もう多分私にしかいないと思います。

松岡修造)
Q:なぜ習得できたんですか、それは。

大藤)
私はもう小学2年生の頃からアップダウンサーブっていうのをずっと練習していて、特にアップサーブはほぼ毎日練習していたので、下から上にかけなくても、上から下の動作で同じように回転がかかるようになりました。

松岡修造)
Q:自分がプレーをしていて、相手にどういう感覚で自分のサーブを捉えてほしいですか,

大藤)
相手の逆を突きたいとか、相手が待ってないサーブをしたいというのが一番にあります。


大藤)
Q:みんな教えて教えてって言われません,

大藤)
言われます。言われます。

松岡修造)
教えてます,

大藤)
教えないです。

松岡修造)
だって教えてる今。
大丈夫なんですかこれ,

大藤)
まあそうですね。このサーブだけじゃないのであるのが。まだもっとあるので、これはまだ一部なので大丈夫です

◆プレースタイルの変革:守備型から攻撃型への転換

以前はサーブ3球目で決められるところをわざわざ入れに行っていたので、なぜこんなしょうもないことをしていたのだろうと思っていました。
相手にミスさせたいという思考だったので、自然と守りのプレーになっていましたが、そこから攻めるプレースタイルに大きく変えました。

◆プレースタイル変更に伴う苦労と克服

松岡修造)
Q:何が違うんですか具体的に。

大藤)
攻めるので、もっと飛ぶラケットにしました。ラバーもブロックやカウンターがやりやすいラバーから、自分で振らないと入らないラバーに変え、もう必然的に振らないといけないという状況にしました。

松岡修造)
Q:そっから時間かかりました。

大藤)
やっぱり2ヶ月3ヶ月は本当に試合に出ても勝てないとか、練習も,入らないという状況が続いて、3ヶ月は本当にしんどかったです。

松岡修造)
全く違う自分と出会った感じですよね。
もう戻さないですか,

大藤)
いやもう戻れないですね。戻れないです。

松岡修造)
やってる側としてはどっちの方が面白いんですか

大藤)
いやもう責めてる方が気持ちいいです
攻撃したことによって、自分のサービスっていうものがよりどういう風に捉えるようになりました。

いやもう本当にこれほどきくサーブを出せる選手はいないという気持ちにもなりましたし、今はもう全部がチャンスに見えているので、攻められるボールも増えたので、サーブが本当に生きていると思います。その時、本当に変えて良かったなと今感じています。

やはり守りができる選手でないと、本当に世界では勝てないので、最初に守りというところができていたのは、今すごく良かったなと思うので、今までの自分にも本当に感謝しています。

松岡修造)
Q:今後の目標っていうのは一番どこに置いてますか,

大藤)
そうですね、やっぱりロスオリンピックはもう本当に目指していて、今は世界ランク8位っていうところまで来れているので、本当に現実的になっているので、ここからが本当の勝負だと思います。

松岡修造)
シングル、ダブル、団体も含めて、全部自分の中でどういう成績を求めていきたいと思ってますか,

大藤)
そうですね、やっぱり今回ミックスダブルスでも世界ランク1位を倒せたり、ダブルスでも去年一年間中国ペアに勝ったことの方が多いので、すごく自信になってます。シングルスに関してはまだ世界のトップにまだ勝ててないので、すごく勝つのが楽しみっていう気持ちの方が強いです。