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2022年02月27日更新
卓球戦術で大切な「正しい足の動かし方」…
教室では、体温める体操、ストレッチの後、台についてボールを打つ前に、素振りに加えて、足の動かし方、つまりフットワークもやっています。 ある程度出来る様になった卓球初心者や中級者選手達でも、卓球は「あまり動かなくてもよい」競技としてイメージされがちです。それは、卓球はテニスやバドミントンと違って、選手が動く範囲は狭く、卓球台の幅はわずか1.5mで、バドミントンのコート幅が5m以上、前後にも6.7mもあります。 しかし、卓球トップ選手の映像などを見ていると、決して足を動かしていないどころか、狭い中でも非常に細かく機敏な足運びや、又、フェンスぎりぎりまで追いかけて返球したりしているシーンを目にしています。 やはり、初心者の段階では、手とボールに集中して、足の動きに意識をしていない場合が多い様です。 その原因は、来たボールに対して、まず一番に、手を伸ばして対応している事が多く観られ、遠いボールに対しても手をいっぱいに伸ばして、その手に引っ張られる形で体も動いていくというのです。 私も初心選手に感じる事は、初めの立つ位置から、ど真ん中に構えフォアクロスを打っていて、肘を 曲げた体の中でボールを打っていない。 又、初心生徒同士では、意識が低く最初のサービスから、ど真ん中等から始まってしまっています。これでは当然次のボールへの対応が遅れてしまうし、上達までの道のりはかなり遠くなってしまう。 そこで、「正しい足の動かし方」…が記載されている記事を読みました。 基本的にフォアハンドの技術は右膝の前方のあたり、バック系の技術は体の中心がボールを捉えるべきでありそのポイントは…、先に足を動かしてボールが来た位置に体を運んでから、手を使って打球するという順序が「正しいポイント」だという事です。 ■基本的な足の動かし方では…(基本の動作として) ①いつも通りに足を開いて構えの姿勢をとる。 ②フォアに来たボールの想定では、重心を少し右足に乗せる意識を持ちながら、右足を右方向に一歩動かす。③左足も同じ幅だけ右方向に一歩動かす。 ※この時のイメージは、地面を蹴ってジャンプせず、重心は低い侭、足音を立てない摺り足で体を運ぶ意識 ■練習では、この足運びを実際に多球練習でやると良いという。 ①選手はバックサイドで回り込んだ位置に構える。 ②球出し側はバックサイドに一本ロングボールを送り、選手はフォアハンドを打つ。 ③この足運びをフォアサイド方向へ、5回ほど細かく連続で打球する。 ④5で打ったタイミングで、フォアサイドにボールを送り、選手はそれをフォアハンドで打つ。 ⑤そして、又5のタイミングでバックサイド方向で送り、選手が打つ。 ※これを繰り返し行って、とにかく細かく素早く足を動かせる様に体に染み込ませる。小さな動きと正しい足運びで、機敏に動く事ができる様、繰り返し行う。 ■レベルUPⅠ練習 ①実践に近い多球…フォア→ミドル→バック→ミドル→フォアの順番で送球して、それを足を動かして全てフォアハンドで打球する練習。(※実際に試合でも使う足運びだ) ※ポイント…動きながら同時に体重移動もする。(フォアハンドは右足から左足へ体重移動も忘れない事) ■レベルUPⅡ練習 ①フォア半面ランダム 選手は通常の位置に構える。球出し側はミドルも含めたフォア半面にゆっくりのボールを送る。 選手は来たボールのコースに「右膝の位置」を合わせる様に意識して、足を動かしてフォアハンドを打つ。 ※このフォアの遠くに来たボールに対して、先に手を出さない様注意する。 ※必ず右足を先に動かし、体をボールのコースに運んでから打球する事が大切。 (打球が安定し、次の球にも良い姿勢で備える事ができる) (体を傾けてボディワークで対処するのではない事) ■レベルUPⅢ練習 ①慣れたら、バックも含めた全面のコースで行う。 ※バック側へのボールに対してはバックハンドで処理をし、ボールを体の中心で捉えられる様に、左足から先に動かす事を意識。 卓球は手の動きに注目されてしまいますが、手と同じか、それ以上に足の使い方が大切な競技なんです。 その足の動きをおろそかにしてしまうと、ある一定レベル迄しか上達しないという事実があると書かれていました。 悪い癖がついては中々直しにくいという事態にならないうちに、経験の浅い段階でしっかり足使いを身に付けたいですね!! 3/5~LION CUP始まります。トップ選手達の足の動きに注目して観戦しましょう☆彡 |
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