2021年10月29日更新
「打ち返す力 最強のメンタルを手に入れろ」

 先日テレビで「水谷隼」さんがインタビューに答えていました。5分ほどでしたがカッコイイ「水谷さん」のコメントを文字にしてみましたよ。最後までお読みいただけますととても嬉しいです(^_-)-☆自身の4度目となるオリンピックで悲願の金メダルを手にした水谷隼選手。

 そんな水谷選手は先月、自らの卓球人生をつづった一般書を出版しました。タイトルは「打ち返す力 最強のメンタルを手に入れろ」目の前の相手を読み切り、次に備える。それが勝利の鉄則だ!とほんの表紙に。この本のテーマのひとつが最強のメンタル。

 大舞台での「水谷選手」のメンタルはどのようなものだったのか!お話を伺いました。オリンピック金メダルを取った時点の「水谷選手」のメンタルはどの位まで完成されていたのでしょうか?の問いに、オリンピックを戦う上では、最高系だったんではないかと思います。

 想像以上にリラックスできていたと思います。どうせ勝てないんだろっていう雰囲気で戦っていたんで。どうせ勝てないが最高系!マイナスにもとらえられるこの考え方こそが、大舞台で力を発揮するポイントだといいます。オリンピックは緊張したら負けなんで!緊張しないっていうのが一番大事になってくるんですね。

 4年に一回しかない緊張感に包まれるんで、そんな時にリラックスできる選手って最強だと思います。ロンドンの2010年なんて緊張しすぎて全然プレーよくなかったです。勝とう勝とうというあまり、負けたくない負けたくないというプレーになっちゃって、攻められる。

 相手のミスを誘うというか、ミスを待ってしまって、自分が行けば行くほどプレーは消極的になるし。ロンドンでは攻めのプレーができずにシングルス4回戦敗退。この経験から「水谷選手」は、勝つためのある考え方を学んだといいます。結果を考えすぎない事。

 どれだけ試合前に意識して緊張感をもっていたとしも、逆にいえば緊張感もってなかったとしても、試合に入っちゃえばみんな絶対集中するから試合前から緊張するのは疲れちゃうだけなんで、自分が事前にこうしようと決めるじゃないですか、もし試合で違うことしてきたらどうしようって!考えちゃうんで。

 緊張をコントロールして臨んだ東京オリンピック。「混合ダブルス」準々決勝では、最終ゲームで7点差をひっくり返す大逆転劇。そして決勝では4戦して全敗の中国ペア相手に善戦。その理由は逆転の発想があったからだと「水谷選手」は明かしてくれました。自信があるわけないじゃないですか、勝った事ないんだから。でも、前向きに考えれば0勝4敗で来たけど、オリンピックの決勝で勝ったらめちゃくちゃかっこいいな!とにかく自分が前へ前へ出て何とか日本に流れをもってこようという風には考えていました。

 結果を求めすぎずもポジティブに。考え方を変えたことでできるようになった攻めのプレーがひかり、最強ペアーから歴史的な勝利。パートナーの「伊藤美誠選手」も今大会の「水谷選手」のメンタルには助けられたと話しています。ずっと大丈夫だよ!まだまだある!って言ってくれたんですよ。私初めて「水谷選手」の気持ちで負けてるっておもったそうです。

 信頼出来て信用出来て本当に「水谷選手」を信じてよかったなって。日本の卓球を世界レベルへと押し上げた水谷選手は、おとといのTリーグで勝利。有終の美を飾って現役を引退しました。最後まで勝負強さを見せ続けた競技人生。こう振り返っています。ここぞというところで実力を発揮できる人間になったなと思いました、自画自賛です。

 東京オリンピック金メダルだったりとか、そういう超えなきゃいけない目標を後輩たちに試練として伝えることが出来たのはすごくよかったですね。コメンテーター「勝ったことがないんだから、ここで勝ったらカッコイイっていう気持ちになれる時点で強い選手だな」とコメント。

 普通は自分とのメンタルの戦いで敗れてしまう選手が大半なんですよね。「水谷選手」はこの境地に行きつくまで多くの失敗を経験しながら成功する方法を見つけ出したんだと思うんです。引退は残念ですがメンタルでの成功体験。これはスポーツにとってすごく重要で卓球界スポーツ界で経験を伝えていってほしいと思います。お疲れさまでした。とおわりました。