|
2021年08月13日更新
東京五輪でも威力を発揮し進化している「チキータ」
![]() 東京五輪2020の卓球競技で、各国の選手たちが「チキータ」と呼ばれる技術を駆使して戦っていました。 チキータとは… チキータバナナ(アメリカのバナナブランド名)の様なカーブを描くことから、この様に呼ばれるよ様になりました。 ■チキータの打法には3つあります。 チキータも今や、進化してきている様です。 チキータのスイングから、打球する「逆横回転系のチキータ」は「逆チキータ」 加藤美優選手が多用する逆チキータは「ミユータ」と呼ばれ。 シモン・ゴジ選手が多用する逆チキータは「ゴジータ」と呼ばれています。 左利きの「許昕選手」は、中国ペン裏面打法によるチキータが得意。 稀に「フォアハンド版チキータ」とも言える、独特のフリックレシーブを使う。 この、卓球技術チキータは「1990年代」に「ピーター・コルベル選手」によって考案された! ピーター・コルベル選手は、チェコ・ハヴィジョフ出身の元卓球選手。 7歳から卓球を始め、当時はサッカーやアイスホッケーもやっていた選手です。 そして、卓球の台上技術の1つ「チキータ」の考案者で知られています。 この頃、コルベル選手の生み出した「チキータ」は、張継科選手 によって攻撃的な技術へと進化。ツッツキレシーブが主流だった当時の卓球界に、「打球点の早さ」と「カウンタープレー」で変革をもたらしました。 日本でも、早田ひな選手は、2015年からはチキータの技術の取得にも力も入れた。 長崎美柚選手は、チキータも1番うまくて威力もあり、最新技術を身につけている。 フィジカルも強く、日本人離れした選手と評価されているそうです。 東京五輪2020の卓球競技で、各国の選手達が「チキータ」を盛んに使って、レシーブから攻撃していたシーンが思い出されます。卓球は、卓球台の中と、卓球台から出ていくボールに対しては別世界です。卓球台の外のボールに対しては、ラケットを激しく振り上げてボールに前進回転をかける「ドライブ」を打つ事が出来る。 (トップ選手ともなるとその回転数は毎秒150回転を超える) 相手が反応できない程の速球を、安全に打ち込む事が出来る理想的な打法です。 攻撃的選手は、より速いドライブを、より多く打とうとする。 そこで、卓球台の中は、卓球台という城壁に守られた、絶対安全圏相手にドライブを打たれずに済む。(当然、ボールが高ければスマッシュを打たれるので、低いことは大前提) 卓球台の中の技術で、ストップがあります。しかし、ストップは、相手がチキータを、やらせないサービスを出した時には、守りのストップを使っていました。 チキータでは、卓球台表面とその上空10数センチに位置するボールの間の空間で、幅15センチもあるラケットを、上に振り抜くという、精密なラケット操作が要求されます。 また、回転半径が小さい為、ラケットの中央と、先端ではかなり速さに差があり、先端側にピンポイントで当てる必要があるそうです。(これらを満たした時、威力あるチキータとなる) チキータの進化によって、相手のサービスを、全て 攻撃出来てしまう事になった… 今迄は「サービス」を出す方が有利という常識が、レシーブの方が有利になったと迄言われています。しかし、卓球はドンドン進化しています。 現在では、皆が「チキータ」をする為、チキータの威力に慣れ、中途半端なチキータは、逆に狙われる様になっています。チキータは人体の構造上バックハンドでしかできない為、フォア側に短いボールを送って、わざとチキータをさせて、次のボールで空いたバック側を狙う戦術も使われます。チキータをした後に、「バック側に戻る速さ」が新たな課題になりました。 長いボールに対しては、フォアハンドの方が威力がある。 短いボールはバックハンドのチキータ、長いボールはフォアハンドでドライブする、といった矛盾する動作が求められ、その「判断と切り替えの速さ」で勝敗が決まってきます。 そうそう、台上での攻撃技術に「フリック」もありましたね! 卓球が誕生しておよそ120年。この様に、チキータの登場によって、新たに必要な技術が生まれた「現代卓球」を求められたのが、今回の「東京五輪2020」だったと思います。 日本初の金メダリストになった「伊藤美誠選手」は、常に新しいものを見せてくれていますね(*^^*)今後、卓球はどこまで進化して行く?進化に終わりはあるのでしょうか☆彡 |
|