2019年12月22日更新
五輪に向けてアピールできた「平野美宇選手」

写真:五輪に向けてアピールできた「平野美宇選手」

2019年12月22日
『LIONカップ 第24回卓球ジャパントップ12 』の決勝戦です。

平野選手は、前日の「2020世界卓球日本代表最終選考会」で優勝を果たしました。

この選考会で決勝に破れた「早田ひな選手」もジャパントップに参戦しました。

準決勝は
「伊藤美誠 VS 早田ひな」
「石川佳純 VS 平野美宇」

「張本智和 VS 神巧也」
「森園政崇 VS 丹羽孝希」

決勝は「伊藤美誠 VS 平野美宇」
     「張本智和 VS 丹羽孝希」

男子は張本選手が優勝でした☆彡
女子は伊藤選手が優勝でした☆彡

決勝の「伊藤美誠 VS 平野美宇」戦です。

○伊藤美誠 - ×平野美宇
(4-1)
9-11
13-11
11-7
17-15
11-5

伊藤選手はNittakuの上下花柄の可愛いユニフォーム、一方平野選手はmizunoの襟ぐりが大きく開いたお洒落な上衣と黒のスコートというユニフォームでした。

第一ゲーム…
2選手はサービスが良く、レシーブでお互いにミスをしあっています(9-8)
平野選手のサービスに、伊藤選手のストップが速く、攻めにくい。

平野選手は伊藤選手のミドルを狙い、フォアハンド、バックハンドを振ってしっかりコースを突いていた(9-9)

ここから、平野選手のボールは深く強いボールに、伊藤選手の当てただけの返球はネットを超えない侭、平野選手がマッチを制しました(9-11)

第二ゲーム…
お互いの手の内を知った選手同士〜

伊藤選手は、サービスからの展開に持っていきたいが、平野選手のフォア前まで回り込んでのチキータで、これはできない。

プレッシャーがなくなった平野選手は、以前の強い平野選手に戻っていました(^^)

しかし、引き出しを沢山持っている伊藤選手の反撃が始まりました。

平野選手の逆を突いたりして崩し、3連続ポイントを上げています。

伊藤選手は平野選手の強いフォアハンド、バックハンドを避けてストップが多くなってきました。

そのストップを平野選手のバックハンドが、ストレートによく決まっていました。

こんな、互いの一点一点の取り合いで、ジュースまで縺れました(11-11)

伊藤選手は、平野選手のサービスにストップをしないで、ミューターで変化をつけて、このゲームを取り返しました。

ゲームカウント1対1です。

第三ゲーム…
見ごたえのある試合が続いています。

伊藤選手は台から下がっても、ポイント出来る様になってきました。

そして、良いレシーブになって、5ポイント連取(0-5)

この侭の展開で、ゲームは進むかと思われましたが、平野選手がじわじわ迫ってきて9-7になりました。

最後は、平野選手のレシーブが浮いてしまい、伊藤選手のバックハンドで強打されました。


第四ゲームからは、伊藤選手のペースになってきた様に思えました。

このゲーム(6-5)で平野選手のタイムアウトを取りましたが〜

伊藤選手は平野選手のサービスにレシーブが浮かず、低く返せれば、強烈スマッシュは防げると読んでから、4連続ポイントを取りました。

平野選手は、フォアに意識が行き過ぎて、打点が下がりバックハンドが遅れている様です。

お互い試合を読みながら、戦術を変えて、このゲームはわからなくなりました。

ジュースも17-15迄進みましたが、伊藤選手が勝ちきりました。


最後の第五ゲーム目では、伊藤選手のトリッキーなカットで、ポイントを上げたり、最上級なストップでノータッチを誘ってマッチを制したのは、伊藤選手でした。


平野選手は、決勝では敗戦しましたが、この大会ではすばらしいプレーを観せてくれました。

そして、カナダ大会で負けて石川選手が五輪代表を決めましたが…
その石川選手にもリベンジを果たして、この決勝戦に進みました。

この戦いは、「世界のトップの戦い」だったと思いました。

五輪代表の3人目選手への選出にも、大いなるアピールができたと思います(*^^*)