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2018年11月09日更新
ITTFワールドツアー・プラチナ「オーストリアオープン」で敗戦の石川選手!
「オーストリアオープン」11月8日・大会3日目、女子シングルス1回戦で1回戦で姿を消してしまった。 世界ランク3位の石川佳純(全農)が世界ランク91位の何卓佳(中国)に、終始 圧倒されて0-4の完敗でした。 石川選手のこんな惨敗は見たことがない。 どんな事だったのか気になり、映像を確認しました。 石川選手の相手選手は「中国の 何卓佳He Zhuojia WR91」の19歳の若い選手でした。 何卓佳He Zhuojia選手はほとんど無名の選手ですが、2012年のグアムでのワールドカデットチャレンジの女子シングルスで、伊藤美誠選手を破り、優勝した事があった様です。 「何卓佳選手の戦型」は、バック表の前陣攻撃型。 日本の伊藤美誠選手や森薗美咲選手の様なタイプだそうです。 体つきはガッチリした筋肉質の様で、力強い卓球に感じました。 以前、石川選手も対戦していて、その時はフルゲームの末、なんとか振り切ったそうです。 何選手のプレーはトリッキーな戦いのように思えました。 フォア面裏ソフトにもかかわらず、まるで表ソフトのような弾きを多用する。 回転のあまりない鋭いボールが前陣から繰り出され、スピードでは石川選手を圧倒。 コースもしっかり深く、フォアサイドを切る鋭いボールを打ったり、次はバックサイドに厳しいボールが来ていた。 しかも正確でミスが少ない。 石川選手は、何卓佳選手のバック表の変化に全く対応できなかった。 オーストリアオープンの<女子シングルス1回戦>の結果は… 「石川佳純」 0-4 「何卓佳He Zhuojia」 5-11.5-11.4-1.4-11 ■1ゲーム目:石川選手のサービスから試合が始まった。 相手 何卓佳選手のストップはコースを狙いすぎバックサイドを大きく外れた。 何卓佳選手は大きなフォームでフォアバックの切り替えをする。 石川選手のタイミングよりゆっくりボールが入ってくる。 (3-3)何卓佳選手のサービスは下回転で石川選手のフォア側に長く、返球をバック深くに切り変えていた。 (4-4)石川選手は、大きくフォアへ切り変えされたボールに、手を伸ばしてドライブミス。 (4-6)何卓佳選手はゆっくりだが、回転があまりないのだろうか?重いボールなのだろうか?石川選手のミスがおきる。 (4-8)石川選手の打ちミスが続いているうちに4点の差になっている。 サーブ出しも、オーソドックスな感じでわかりにくくない様だが、フォアへ、バックへゆっくり深く送ってくるボールに、石川選手のミスが目立った1ゲーム目でした。 ■2ゲーム目:このトリッキーナボールにも慣れてくるのだろうか? 石川選手もゆっくり返すと、何卓佳選手のオーバーミスになった。 (3-1)石川選手もゆっくり深くコースを選び、何卓佳選手のバックへ突いたボールはオーバーミスを誘えリードする。 (3-3)ストレートのバックバック戦では、表ラバーに鋭く差し込まれ、同点になってしまう。 何卓佳選手はあまり手首を使わず、バックは押し込んでくる。 ボールは、回転がなく直線的です。 そして、終始ポイント毎に大声で叫んでいた。 (3-8)3点の侭 終盤になった。 石川選手の少し回転の掛かったボールには、上がってくるのを待っていて、頂点前をバックでしっかり何本も押し込んで来た。 (5-11)1ゲームに続き同じ5点でこのゲームも落としました。 ■3ゲーム目:石川選手のサービスからポイントする。 しかし、サービスから攻めようとバックドライブを掛けたボールに、頂点から真っ直ぐ押し込んで来て、石川選手の攻撃をさせない。 (1-4)とリードされた所で、石川選手が「タイムアウト」を取った。 タイムアウト明けはサービスからのラリー戦で1本取ったが、石川選手はコース変えしようとしてオーバーミス、バックドライブは空振り、思い切りのスマッシュもネットに阻まれ、大きくドライブもオーバーミスと、何をやっても得点できない!! そして、バックバック戦でも打ち負けている。 石川選手も思わず天を仰ぐ… (4-11)このゲームは、ネットに掛かったラッキーで4点まで取れたが、そのままマッチポイントを取られた。 バック、フォアラリー戦でも、何卓佳選手のコースが読めていない様でした! ■4ゲーム目:3ゲーム連取され、後がなくなった石川選手!! 何卓佳選手からのサービスだったが、ラリーはしっかり動いてポイントした石川選手。 攻めようとバックで持ち上げて、フォアへしっかりドライブしたが、何卓佳選手のフォアは、美誠パンチと同じラケットさばきで対応していた。 ツッツキ戦でもバックツッツキは、しっかり切れている様な角度で、石川選手のツッツキはネットにかかる。 (1-5)そのツッツキは、今度はフォアドライブでも上がらない石川選手。 石川選手はしっかり待って、何卓佳選手からのフォアへの返球は、コースが深く手を伸ばすがネットミス。 (3-8)又差が広がっていく… 石川選手はサービスのボールを握りながら、首を傾げていた。 ボールのタイミング、重さ?ナックル?頂点から打ち下ろされる。 最後迄、何卓佳選手とは合わず「5.5.4.4」のストレート負けをしてしまいました。 石川選手のこの様な試合を観たのは、あまりありませんでした。 今迄、中国のトップ選手とのボールには合ってきている様ですが、まだまだ経験のないボールもあるんですね! これからはトリーキーな技術を生み出したり、経験して対応して行けるようにするしかないようです☆彡 ................................... 因みに〈女子シングルス 決勝トーナメント〉1回戦の結果です。 橋本帆乃香 4- 0 SOLJA Amelie(オーストリア) 3.1.5.5 伊藤美誠 4 -1 長﨑美柚 7.-1.6.7.7 佐藤瞳 3 -4 SZOCS Bernadette(ルーマニア) -10.8.-6.7.-10.7.-10 石川佳純 0 -4何卓佳(中国) -5.-5.-4.-4 安藤みなみ 1- 4 鄭怡静(チャイニーズタイペイ -7.-6.9.-6.-7 早田ひな 3-4 平野美宇 6.-6.5.-3.-11.7.-8 ....................................... |
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