2018年05月05日更新
「世界卓球女子」全員がエースのコリアチームと対決の準決勝!!

2018世界卓球「女子準決勝」は、昨日 結成されたばかりの南北統一チーム・コリアと対戦。

コリア合同チームは、北朝鮮から「キム・ソンイ」「チャ・ヒョシム」「キム・ナムへ」の3選手。
韓国からは「田志希(チョン ジヒ)」「梁夏銀(ヤン ハウン)」の2選手が選出された。

試合には、①田志希 ②キム・ソンイ ③梁夏銀 ④田志希 ⑤キム・ソンイのオーダーが出されました。

準決勝の結果は…
《日本 3-0 コリア》
①伊藤美誠3-0チョン ジヒ(田志希)
②石川佳純3-2キム・ソンイ
③平野美宇3-1ヤン ハウン(梁夏銀)
④石川佳純ーーチョン ジヒ(田志希) 
⑤伊藤美誠ーーキム・ソンイ

①《伊藤美誠  VS チョン ジヒ 》
 (2.  8.  9)

チョン ジヒ選手は、25歳で 世界ランク35位の選手です。
前陣速攻の選手。
伊藤選手とは前陣速攻同士の戦いです。
今大会では未だ無敗の韓国選手、1番手 勝った方が勢いをつける第一試合です。
伊藤選手は序盤からエンジン全開。

伊藤選手は、チキータ、逆チキータと、このゲーム初めての技を使い、チャン選手は手こずっているようでした。
サウスポー チョン選手のフォアサイドを狙ったバックドライブ、フォアカウンターがよく決まる。

また、アップと下回転を織り交ぜた、回転のわかりづらいサービス、チキータレシーブと多彩な技術が光っている。
ストレートボールは、伊藤選手のエースボール! 必ず決めている!
勝利のストレートボール。
最後の1本は、角度があり速いバックドライブが決まり、静かに「こぶし」を上げた!!
3-0のストレートで勝利しました。


②《石川佳純  VS キム・ソンイ 》
 (4. -6. 8. -11. 14)

北のエースで世界一のカットマン「キム・ソンイ選手」
試合前には、石川選手対策として、男子選手相手にカットを引いていたそうです。
リオ五輪では石川選手が、悔しい敗戦を期していたが、2月のチームワールドカップではリベンジを果たしていた。

第一ゲームは、カットマンに強くなった姿を披露するかの様に、僅か4点で勝ちました。
キム選手は、徹底して「バックに攻めてくるボール」をカットでは凌げないと、回り込んでフォアスマッシュをした。
石川選手がドライブで繋いで、いつ速いスマッシュが来るのかわからず、無理をしてミスに繋がってしまう。
キム選手は、何をして良いのか、わからないうちに、石川選手の完璧な形での戦いに敗れました。
    
しかし、やはりカットマンのキム・ソンイ選手。
回転のわかりづらいカットで、石川選手のミスを誘い徐々に攻撃も決まってきた。

ゲームカウント2対1とリードした第4ゲーム目。
キム選手は、驚異の粘りがあり、相手はだんだん怖くなってプレーが乱れてくるという。
キム選手の速い攻めが来る。
キム選手が10-6とゲームポイントを握り、ここから石川選手が怒涛の連取で、追いつくも最後は決めきれなかった。(11-13)

最終ゲームへ突入し、互いに譲らない攻防が続いた。
このゲームも4ゲームに続き、ジュースに突入した。
2度マッチポイントを握りながら、相手の3本のエッジやネットに唖然とする。
最後はカットを粘って攻撃を凌いで、16-14で勝利しました。

石川選手は…「何度も心が折れそうになったけど、あきらめずに戦った」と目に涙が滲んでいた☆彡


③《平野美宇  VS ヤン ハウン 》
 (4.  5.  -9.  6)

石川選手の激闘で勝利のバトンをしっかり受け取りました。
1本目から大きな声で気合を入れていた。
平野選手は、ヤン選手が想定している以上の速さを感じているようだ。
超高速でスマッシュを連発している。
そして、自分のスキを見せない闘いぶりで、得意技をどんどん出している!
スマッシュも4連続で撃ち、全てコースを変えていた。

平野選手はは第3ゲームこそ落としたが、回転のわかりづらいアップと下回転サービスでミスを誘う。
打点の早い攻撃で圧倒して、危なげない戦いぶりで勝利しました。
終始、声を出し、顔つきも鋭かったという印象でした。


日本女子は、3大会連続で決勝進出を果たしています。
最後のインタビューでは、「急なハプニングで、やはり驚異を感じていました」と正直な気持ちを話していました。
いよいよ、今日は決勝、半世紀ぶりの世界一へ、みんなで応援しましょう!!!