2018年01月11日更新
卓球新技「みまパンチ!!」
先日、活躍しているアスリート達の進化の様子を、数台のカメラなどを使い科学的に解析している映像を目にしました。 水泳では、泳ぎのフォームが他の人と比較して、効率的な水との接触部分を映し出したりしていました。 それでも勝てないのは外国選手との比較で不足しているパワー部分だということを突き止めていました。 そして、現在の他人より優れているフォームを崩さずパワーアップトレーニングをしていました。 他に、体操や陸上短距離のトップアスリートでも、色々科学的に検証していました。 卓球の「伊藤美誠選手」の映像が始まりました。 伊藤美誠選手は、リオオリンピックで、自ら編み出した「みまパンチ」を使って銅メダル獲得に大いに貢献していました。 しかし、この後の大会では、中国選手などに研究され美誠選手は、初戦敗退など勝つことが出来ず涙する。 美誠選手は、体格が大きくないので卓球台に、普通の選手より体一つ分前について闘っています。 そして、速い卓球で成果を上げていましたが、相手選手達が速くボールを捉え、美誠選手は後ろに下げさせられるシーンが多くなって勝つ事が出来ない。 伊藤選手のフォアハンドは以前から、シュート気味の振りだと思っていました。 この、フォアハンドを更に早く押し出す技を独自に生み出した様です。 映像は、このフォアハンドを強化している場面をスローで映し出していました。 通常卓球は40ミリのボール強い回転を掛けて打ち合う競技。 ボールを全身を使いながら、下から擦り上げるドライブ。 大きく振りかぶって打つスマッシュ。 腕を振りかぶらず、ボールが上がりきる前に叩き、常識を打ち破る打法で素早く仕留める…その名を「みまパンチ」 一秒間を1000コマに映し出す高性能カメラを10台位と、高速の物体を映し出す世界初のシステムで検証した。 ボールに黒い点をつけて、二人の選手の比較検証… 卓球王国中国は、ドライブを武器にしている中国選手のドライブは、黒い点が眼で負えないほどの回転量でした。 「みまパンチ」は、黒い点が眼で追えるドライブより大幅に回転量が少なかった。 通常卓球は強い回転を掛けて打ち合うが、伊藤選手はラリーの中で突然、回転を落とした「みまパンチ」を繰り出す。 少ない回転量が独特の軌道を生み相手選手は、反応しづらく成りミスに繋がるという。 限られた準備の時間で、なぜ打てるのか? もう一つ驚くべき発見をカメラは映し出していました。 それは、伊藤選手のボールを見る眼でした。 伊藤選手は、ほぼ相手選手だけを見ているという。 相手選手をみ続ける事で、帰って来るボールを予測していた。 しかし、伊藤選手に聞くと、なんとなくボールの陰影が視野の中にうっすら見えているという。 「視野の範囲は広いんですよ」と両指で少し後ろを指していた。 もう一つ、「みまパンチ」は筋肉の動き方も違っていたと解析していました。 この打法をずっと強化しているうちに、必要な筋肉が付いてきたのでしょう。 それでも、磨いてきた技「みまパンチ」を更に進化させ、有効に使えるよう足腰の強化もしていた。 その後、トレーニングの成果を試しに中国のリーグ戦に参加した。 本場での2週間、中国選手特有の軌道に対し、勝てるよう足の動きに重点を置いて練習に取り組んでいた。 試合本番、相手選手達はこれから中国の代表を目指していく予備軍選手達でしたが… 4日間で14試合の強行日程でしたが、全てに勝っていました。 勝負の一手は、大会終盤まで足を動かし続け、卓球台の近く打ち返す「みまパンチ」が光りました☆彡 |
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