2017年11月10日更新
卓球ボールの材質によるプレーの歪み感!!
現在 卓球ボールは、プラスチック製ボールで皆のつぶやきも薄らいできましたが~ 先日、いつものように卓球練習に階段を上がっていったら、早く来た二人がワア~と声を上げたり、オーバーミスで笑いだしたり…何が起きているのかと思いました。 今までの練習では、殆どがNittakuボール使用でしたが、数日後に卓球協会個人リーグ戦での使用球がTSPボール使用だという事でした。 其のボールを見たら、①「TSPボール40mm+」の使用回数の多いボールでした。 私が持っていた②「TSP SLボール40mm +」と「③TSPボール40mm+ のnewボール」の3つのボールで、代わる代わる練習をしてみました。 この間にも、役員に問い合わせてはいましたが返事がすぐには届かず、笑ったりしながらオールラウンド練習などをしていました。 練習の最後、30分位は4人でダブルスの試合練習を①のボールでやりました。 案の定、Nittakuボールで慣れたプレーでのスマッシュやサービス、ツッツキでは4人共ミス連発でした。 特に、①のボールでのミスが多く、③のボールでは重さもNittakuに近い感がありました。 ②のシームレスープレミアムボールでは、継ぎ目がなく弾みに安定感があり、ラリーが続きスマッシュを力で決めるのではなく、コースどりや緩急がポイントの鍵となりました。 そこで、家に帰って調べてみました。 因みに、セルロイド製ボールは1947年~2014年迄、主な世界大会などの使用実績がありました。 一般的に言われているセルとプラの比較のでは… ・大きさ: セル<プラ ・回転量: セル>プラ ・スピード感: セル<プラ (球離れ) ・弾み: セル=プラ ・球威の出しやすさ: セル<プラ (球の重み) ・引っかかり: セル>プラ ・割れにくさ: セル>プラ ・硬さ: (軟)セル<プラ(硬) ・台上での止まり :セル<プラ ・イレギュラーバウンドの少なさ:セル>プラ(まだプラの方が品質が一定していないのでは) 主なプラスチックの種類には… ①ポリエチレンテレフタレート「 PET」透明で薬品に強い* ペットボトル、ビデオのテープ、卵のパック ②ABS樹脂「 ABS」 不透明で割れにくい* 旅行用トランク、家具、パソコン ③高密度ポリエチレン「 HDPE」 衝撃に強く薬品におかされない* 食品袋、バケツ、灯油タンク ④塩ビ 「V(PVC)」 丈夫で燃えにくい*柔らかい...手袋、農業用フィルム、電線コード *硬い.. .パイプ、雨どい、水道管、窓サッシ ⑤低密度ポリエチレン「 LDPE」 水より軽く柔らかく薬品に強い。*ポリ袋、食品容器、ラップ、高圧電線 ⑥ポリプロピレン「PP」熱に強く艶がある。*台所・風呂用品、自動車部品、荷造紐 ⑦ポリスチレン「PS」透明で硬く傷付易い* コンピュータ、プリンター、テレビ等の外側、プラモ.デル、ビテオカセット ⑧アクリル樹脂「PMMA」透明で強い*メガネレンズ、コンタクトレンズ、水族館の窓ガラス ⑨AS樹脂「SAN」透明で傷つき難い* 調味料容器、使捨てライター、扇風機の羽、ジューサー ⑩ポリアミド「ナイロンPA 」酸素を通さないが丈夫 *ファスナー、レトルト食品袋、自動車部品、つり糸 ⑪ポリカーボネート「PC」透明で割れにくく熱に強い*CD、MD、携帯電話、ノートパソコン、カーポート ⑫ポリ乳酸「PLA」植物原料で、作成時二酸化炭素が少なく透明で硬いが熱に弱い* 生ごみ袋、レジ袋、ICカード TSPボール…(Nittakuボールはプラスチックと書かれていて素材は分かりません) TSP 40mm +3スター …素材 「セルロースアセテート」 TSP CP 40mm+3スター …②素材 「ABS樹脂」 TSP SL-PREMIUM40mm+3スター …①素材 「PET」 この素材の違いが少しづつプレーに関係しているんですねφ(..) ですが~ITTF公認検査項目をクリアして★★★(スリースター)称号を得ているんです。 ☆重量…2.67~2.77g(誤差範囲0.10g内) ☆サイズ…40.00~40.60mm(誤差範囲0.60mm内) ☆はずみ…240.00~265.00mm(誤差範囲25.00mm内) ☆転がし…175>○<175mm ☆硬さ…0.69~0.81mm(誤差範囲0.12mm) ☆真球度…~0.24mm(南北の直径-赤道の直径) ☆色…光沢のないツヤ消し(マンセルN9.5/Mが標準。計測箇所はつなぎ目・その他2ヵ所) メーカーの方々も、私達と共により良いパフォーマンスが出来るよう、日々頑張っている様子が伺えましたが、早く世界のボールが同じ感覚で打てる日が来ることを願っています。 |
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