2017年09月08日更新
ペンラケットに裏面イボ高ラバーを貼る意味を考える

私の行く練習会場で、ペンラケットに裏面を粒高一枚ラバーを貼っている方々を見受けます。
勿論、試合会場での試合前のラケット交換で沢山見受けます。
イボ高ラバーでどんな使い方をするんだろう〜と、思いながら試合を始めます〜

先日の練習場で、私と同じラケットにフォア面にファスタークG-1、バック面に粒高ラバー一枚を貼っていました。
いくら練習しても、一度も裏面イボを使用する事はありません。
ここで、どうして貼っているのか? 使わないのですか?… と質問をしてみました。
イボ高は打った事はないし、使い方もわからないし、使うつもりも無いとの事でした。
軽いラケットだったので、全体の重量調整なのだろう〜


何かもったいない気がして、色々教本などを見てみました。

粒高ラバーとは…
:見た目は表ソフトや1枚ラバーに似ていて粒が表面に出ているのですが、表ソフトと比べ粒が細長くなっているのが粒高ラバーです。
:回転のかかったボールがインパクトした時に粒が折れ、粒の側面でボールが滑るため、相手の回転が強ければ強いほど、粒高ラバーからの返球は強い回転がかかって返球されます。
: 折れた粒の側面でボールが滑るという構造から、相手のボールが上回転なら下回転、右回転なら左回転、というように逆回転になっ てきます。
:カットマン使用では、相手のドライブが強ければ強いほど回転量の多いカットになります。
:前陣攻守型がブロックに使えば相手のドライブを下回転とrナックルの揺れる様なブロックにして返すことができます。
:守備を重視し、ボールの変化で相手のミスを誘う戦術をとる選手がよく使います。
:シェークであればバックに、ペンであれば裏面に貼る人が多いです。


イボ高を含めた両面貼りラケットでは、フォア面にイボで、バック面に裏を貼って、チャンスを作ったボールを裏面バックでスマッシュや、反転式でイボ高ラバーを有効に使うのが良いらしいです。


バックにイボ高ラバーを貼った時、フォアハンドにリスクを背負いながらも、グリップチェンジしてまでバックを使用するのは逆に意味が無いという。
しかし、現代卓球ではラリー戦が主体のため、フォアハンドを昔ほど重要視して、オールフォアで打つ事が難しくなっています。
非効率的に見えても、あえて打ちに行くよりも繋ぐ方向性重視。
決める事より非効率ではなく繋ぐ事が最優先されている。

バック粒高では非効率的であるのと、大変難しい角度打ちで、フォームを崩すリスクが高い様です。


ペンで裏面を使われている 選手は…
.バックへの短いカットサーブを払う
.ツブ高を貼って、バックへの難しいカットサーブを簡単に返す
.できたら、バックハンドドライブをすると、回転が違うので取りにくい
.裏面でサーブ
.フォアに振られた後のバックへの球を返すのに使う


それでも挑戦しようとするのであれば…
・最初は基本的に、ラケットは台に対して垂直で、台に対して平行に振るようにしてみましょう。
・打球点で最初はとにかくバウンド直後の頂点前に打球できるようにしてみましょう。
・この打球点だと回転が残りやすく、下回転は上回転(ドライブと同じ回転)で戻りますので、かなり強くプッシュしても最後に沈んでくれて入るでしょう。
・上回転はドライブで無ければ、軽く押してあげて、ドライブの場合は押さずに真下にラケットを振り下ろします。
・ループはこれでも浮く事が多いので打球点を頂点にして、少し大きく真下に振り下ろすとかなり切れた球が返せます。


皆さんはどう使いますか? 
挑戦して幅を広げますか?
せっかく貼ったので、サービスだけでも一種類増やしてみてはどうでしょうか(*^^*)