2016年08月11日更新
もう一つの準決勝! 「丁寧」VS「キム・ソンイ」 戦!!

写真:もう一つの準決勝! 「丁寧」VS「キム・ソンイ」 戦!!

世界ランキング1位「丁寧」選手とチョッパー「キム・ソンイ」選手の準決勝戦!
覗いてみました=。

女子シングルス3回選手戦、我が日本エース「石川佳純」を撃破した勢いは、そのまま準決勝まで続くこととなってしまいました。

第1ゲームは「丁寧」選手のうまさ・パワーがひかった試合展開です。
フォアドライブで前後に揺さぶり、この攻め型がキム選手のミスを誘っていました。

第2ゲーム目からは守っているだけでは、力のある丁寧選手のパワードライブは抑えきれないため、キム選手は攻撃を増やしてきました。

バックサービスからの3球目攻撃。

また、長いラリーでは繋いでくる丁寧選手のクロスにきたフォアドライブを、しっかりバックスイングをとりフォアストレートへ攻撃。
クロスに比べ距離の短いストレートのためか、飛び過ぎを抑えしゃがみ込んでボールにパワーを伝えているようです。

この流れを断ち切りたい丁寧選手は、少し間を置き専売特許の「しゃがみ込みサービス」をフォア前に出し、返ってきた3球目をバッククロスにフォアドライブ攻撃。
この後も丁寧選手は「しゃがみ込みサービスからの展開がいいので、このパターンが多くなりました。

キム・ソンイ選手としては、フォア前の「しゃがみ込みサービス」に対し、バックの粒高面でレシーブで返球しはじめ、先に強く打たれないよう対策をとり始めました。
丁寧選手も、サービスのコースをフォアに変え展開を変え始める。

しかし、両者ともミスが少なくなりラリーの回数も多くなっていきます。

キム選手も守っているだけでは得点が取れないため、カットで粘りながらも攻撃を仕掛けることが多くなりました。そうすると丁寧選手は繋いでいるだけでは反撃されてしまうので、
入れるだけの繋ぎボールではなく、厳しいボール(回転やコース)を打たなければ・・と無理もではじめる。

カットマンの攻撃パターンとしては「サービスからの3球目攻撃」
これも効果的に決めていました。

5ゲーム目中盤では丁寧選手もきつそうな表情もみえはじめた。
相当切れているカットボールなのでしょう。
(キム選手は、ボールとの距離感やタイミングも合いだし、カットが安定しているよう…)

しかし、5ゲーム目は最後フォアクロスに打ったボールがエッジに決まり、丁寧選手も追い上げられましたが、11−9で試合終了です。
このゲームをもし落としてしまっていたら、流れはググーンと変わっていたかもしれません。

カットマンに対しては打っていかなければ勝てないため、試合終了後肩を抑え相当苦しかった試合がうかがえました。
第1ゲームで見せていた「前後への揺さぶり攻撃」が少し少なかったようにも思えます。

惜しくも負けてしまったキム選手ですが、攻撃力があることプラス、カットの安定性があってこそ、ここまでの成績が収められたのではないでしょうか。

日本のエース「石川佳純」選手「福原愛」選手を破り、そして世界ランキング1位の「丁寧」選手をここまで追い込めるチョッパー「キム・ソンイ」選手は、これからも脅威となる存在は間違いないようです。

ちなみに、団体戦では「中国」も「北朝鮮」も日本のブロックとは反対側の組み合わせとなっておりますよッ(~_~;)

◆女子シングルス 準決勝
丁寧(中国) 4 (5.−9.6.3.9) 1 キム・ソンイ(北朝鮮)