2016年05月21日更新
卓球あれこれ 『Q&A』 #69

写真:卓球あれこれ 『Q&A』 #69

『Q』
現在、卓球ラバーの色は、「赤」「黒」の2種類しかみませんが…
昔は、青や緑、オレンジ、黄色などがあったと思いますが??


『A』
現日本卓球ルールでは「ラケットの本体を覆っているラバーの表面、あるいは被覆されていない本体の表面は無光沢で、片方は明るい赤、他方は黒でなければならない」…とルールブックに記載されています。

これは、ラケットの両面に貼るシェークは勿論、日本式ペンホルダー等ラバーを片方の面に一枚しか貼らない場合にも適用です。
赤と黒は、フォア面(表面)がどちらでも良いのです。

このルール制定は…
1984年から段階的に改定されてきました。
これ以前は、ラケットの両面に同じ色のラバーを貼る事が認められていて、ほとんどの卓球選手が同色を使っていました。
赤黒は勿論、黄色の一枚ラバーがブームを巻き起こしていたり、青色、緑色、オレンジ色、などが販売されていました。

ではルール改定のきっかけとなったのは、どんな理由があったのでしょうか?

卓球ラバーには1980年代に「アンチラバー」という大変難しいラバーが開発されて、片面に裏ソフトもう片面に同色のアンチラバーを貼って、頻繁にラケットを反転するという戦型は、当時、対戦相手は判別が難しく卓球界に衝撃を与え、アンチラバーで打球したのか判別できず 又、回転も見極められず、ほとんど返球できない状況が起こりました。
この状況を見た国際卓球連盟は「このままだと、卓球のラリーの魅力が失われる」として、ルール改定となりました。

1984年から、両面にラバーを貼る場合は、「明らかに異なる色」と定め、翌年1985年に「赤と黒」と規定が出来ました。


卓球ラバーには、沢山の種類が開発されていて、赤と黒であっても表や厚み等、沢山の経験や練習をして、自分にあったラバーを選んで、フォア面、バック面の色を決めて、反転や固定するなど戦型を大いに活かして行きたいですね!!