2014年05月23日更新
卓球サーブイップスは直せるよ〜きっと!!

写真:卓球サーブイップスは直せるよ〜きっと!!

先日、横浜文体で新日本連盟主催の卓球大会が開かれていました。
友人のチームが参加していると聞いたので、ぶらぶら出掛けてみました。
ここの所、卓球観戦は世界大会や全日本大会、東京卓球選手権とハイレベルの試合観戦に浸っていました。
友人たちのチームを見つけ、2階席から黙って試合をみさせてもらいました。
また、体育館全体を見渡すと知っている選手達が頑張っていました。

この試合観戦で特に目についたのが、卓球サーブイップスにかかっているらしき選手が沢山いました…(・・)
皆さんは卓球競技における「サーブイップス」という存在をご存知でしたか?
私は、卓球仲間達がこれで苦しんでいるのを、「イップス」という呼び名が知られない頃から見てきています。
同じ症状の人達の血液型を聞いてみるとAB型の人に多かったので、私には無縁のものと思っていました。
最近では血液型に関係なく周りに沢山います。

まあ私は、幸いな事にサービスイップスはありません。
新しいサーブに挑戦した時だけ試合中に出せなくなったこともありましたが…
折角たくさん練習していたので、今日は使うぞ〜と意気込んでも、上手くいかないことも多々ありました。…性格でしょうか(^_-)-☆気にもとめません!
そんな時には、普段のサービスに戻し試合をこなしました。そして、又練習をします。
繰り返しているうちに自分のサービスが増えていきます。
だから、イップスの人の気持ちはまだわからないですが〜余り踏み込まずそっと見守るよう心がけています。

イップスについて調べてみました。

イップスとは?…
今まで、できていた動作が、何かの原因により、体がこわばってできなくなってしまうことです。
卓球を問わず幅広いスポーツや、ギタリストなんかにも見られる症状なんだと言います。
精神面も原因だと考えられているのでまじめな選手ほど多く見られる傾向にあります。
例えば、卓球でいえば、今まで普通にラリーができていた人が、急にラリーができなくなってしまったり、今まで普通にサーブを打てていた人が、筋肉がこわばって、サーブの細かいコントロールが効かなくなったりします。
発症するとほぼ直すのは不可能に近いです。
実際これで引退に追い込まれたスポーツ選手もいたりしたといいます。
野球でいうとあのイチロー選手でさえも、昔、交通事故が原因でイップスにかかり、「もう自分はプロになれないのではないかと思った」と言っています。

イップスの原因は、精神的なものがかなり大きいのではないかと考えられます。
技術的な面を克服すれば、ある程度治る可能性もあるかもしれませんが、完全に治すには、精神面の克服が大きいです。
サーブをうまく出さなければならないと意識しすぎる→体が緊張する→逆にうまくいかない、という感じで精神的なものが大きく影響してる可能性が高いです。
一回、サーブがうまくできなくなってしまうと、次は絶対に成功させなければならないという、脅迫観念にとらわれ、筋肉が必要以上に、硬直してしまいます。
そうすると、細かいコントロールが効かないという状態になってしまいます。

※意識していなくても体が勝手に、サーブのコントロールを意識し、自然と筋肉がこわばってしまう、状態になってしまうこともあるそうです。
イップスは、サーブが入らないとダメだという意識が強くあることが、問題の根底にあるので、入る力の具合でサーブをはじめ、自信をつけながら徐々に、サーブの強さを上げていくという方法を試すと良いそうです。


基本から徹底的に見直す…
野球で有名なイチロー選手が、イップスになったときに、「基本から徹底的に見直す」方法で克服したそうです。
イップスに気を取られて、足元がおろそかになってはいけないし、フォームが壊れたなら、初めから丁寧に作り直していくという方法なんだと思います。
イチロー選手は、小さな目標を立てて、それを着実にクリアしていく。
その積み重ねを繰り返す感じでやったそうです。
失敗すると、自信を失い、悪循環なので、少しづつ小さな目標をクリアして、自信をつけていったのだと思います。

まじめな選手ほど、何とかしたいという思いが強く、どこかでイップスを意識してしまいます。
だから、ひとつの方法として…
サーブ練習をしすぎると余計、意識しすぎて悪化する可能性があるので、サーブ練習をやめてみるのも一つの方法。
サーブ練習をすればする程、巧くできない→自信を失う→悪化という傾向を辿るので、一度サーブの練習をやめてみるのも良いかもしれません。

で〜も〜何とかしたいというのなら…
初めから、一歩、一歩見直していく方法もあるそうです。

・打点を見直す
・ラバーへの当て方を見直す
・サーブが長くなってしまうなら、薄く、短すぎるなら、ラバーに厚く当てます。
・ラケットの当て方を見直す
(下回転なら、ラケットがきちんと当たっているのか、当て方が斜めになっていたりする事があります。)
・小さな目標を立て、最初からクリアしていく。
・サーブを打つ瞬間だけに力を入れる。
(イップスになっていない人なら、サーブを100%の力で出すにしても、サーブの前は10%、サーブの動作中50〜60%、インパクト瞬間は90%〜100%の力となっているはず。)
(当たる瞬間は100%でその前はリラックスしたスイングを心掛けてみる。)
・ラバーを変える
普通に打っていて、コントロールが長くなったり、高くなってしまう事の方が多いなら、、今のラバーより弾みを抑えたラケット・ラバー。
短すぎるなら、より弾むラケット・ラバーにしてみる。
☆★イップスのコントロールのブレを、道具で修正します。☆★
・気づいたことをメモしておく
イップスは何か、切っ掛けを掴めると、克服できる可能性があります。
巧くいくと自信がつく…自信があるからリラックスできる…もっと巧くいく…もっと自信がつく…治る…というイメージですね!
・精神的な面からのアプローチと、技術的な面からのアプローチを同時に行うのは難しいのでコツコツと〜。
・周りの人との、関わり方では…
団体戦では周りからは色々言われてつらいと思いますが、周りがどう言おうが、「自分がどうありたいのか?」が大切で、直せるとしたら自分だけの様です。
人のアドバイスは、自分で考えて良いと思ったら取り入れるという程度のスタンスが最適の様です。

これで、あのイチロー選手のバッティングフォームの力が抜けているのが良く解りました。
ご自身の努力もあり、イチロー野球を手に入れたんですね(*^_^*)