2014年05月03日更新
JA 全農世界卓球で実施された卓球ルールは!?

写真:JA 全農世界卓球で実施された卓球ルールは!?

JA 全農世界卓球観戦中に中断やイエローカードが掲げられ、選手達への注意が与えられました。
選手のプレーだけに注目されがちですが、卓球ルールのどの部分で実施されているのか勉強してみましょう(^^♪

◆ポルトガル戦では日本の水谷選手が足の違和感を倉島監督に伝えて、監督は審判を呼んで説明をしました。
そして、試合は中断されました。

◎「卓球ルール」2.4.4.4
審判長は競技者が事故によって、一時的に競技不能となった時は、いかなる場合も「10分」を超えない範囲で、競技の中断を認めることが出来る。
但し、中断が相手競技者に不当、不利になる恐れがないと審判長が判断した場面のみとする。

◆タイムアウトをとった選手が、アドバイスを受けながらユニフォームを脱ぎバスタオルで体を包んで汗を拭っているうちに1分が経過してしまった。
審判の「タイム!」の声に慌てて新しいユニフォームを着て、ここからゼンケンをつけるというジェスチャーをして、時間をかけている。
審判の「ノーノーノー」の声でもゼッケンは付け終わらず2分は経過してしまった。
ここで審判により「イエローカード」が掲げられてしまいました。

◎「卓球ルール」2.4.4.2.5
タイムアウトを要求した競技者は、競技を再開する旨申し出た時、又は「1分」経過した時(どちらか早い方)競技を再開しなければならない。
◎「卓球ルール」2.5.2.3
一度警告を受けた競技者が、その後同じ団体戦の戦いで違反行為を行った場合には、審判は相手側に「1ポイント」を与える。
更なる違反では「2ポイント」、更なるペナルティー「3ポイント」を与えた者が、さらなる不正行為では審判長へ報告をする。

◆準々決勝、ポルトガルのアポローニャ選手が水谷選手戦のロビング打ちを繰り返しているうちに、肘を切って血が流れてしまった。
競技は中断されました。
※この時、水谷選手は長い中断と見て、身体を冷やさない様に、すぐに上着を着て、監督のアドバイスに耳を傾けていました。

◎「卓球ルール」2.4.4.6
競技領域内で誰かが出血した場合は、直ちに競技を中断し該当者の治療が終了し、全ての血液が競技領域から拭き取られるまで競技を再開しては成らない。

◆水谷選手はサーブが上がっていなかったので審判より「レット」で注意を受け、ポルトガルの選手は「レット」「フォールト」を受けた。

◎「卓球ルール」1.6.2
サーバーはボールに回転を与えること無く、ボールがフリーハンドの手の平から離れた後、打球される前に何ものにも触れず落下するように16cm以上ボールをほぼ垂直に投げ上げなければならない。

◆日本の松平健太選手はボールが上がっているが、左手を早く退ける様に注意された。

◎「卓球ルール」1.6.5
ボールが手の平から離れたら、すぐにフリーアームとフリーハンドをボールとネットとの空間の外に出さなければならない。

◎「2サービス判定」…審判員手引きより(24年度版 P11)
①正規のサービスの要件に合致しているか判定する
・疑わしい場合は「レット」を宣告し、2回目以降は「フォールト」となる旨注意を与える。
・不正な場合:正規のサービスの要件に明らかに合致していないと確信した場合及び2回目以降の疑わしい場合は「フォールト」を宣告し、レシーバーにポイントを与える。

まだまだ、世界大会は続きます。
メダルに向けて一本一本が勝敗に左右します。
国際審判の方々も気を許せない真剣勝負に成りますね(・・)