2014年03月02日更新
高品質!MADE IN JAPANのプラスチックラージボール

写真:高品質!MADE IN JAPANのプラスチックラージボール

中国に次いでNittakuがプラスチック製のラージボールを開発・製造に成功!!
プラスチック製のラージボールは日本卓球協会(JTTA)公認第一号となりました。
(2013年8月19日にJTTA公認を取得)

2/15「神奈川県スポーツ指導者義務教育研修会」での研修の中で、「卓球プラスチック製ボール移行への背景」というプリントが渡されました。

ここでは、卓球界で「揮発性有機溶剤」の使用禁止に伴い、可燃性のボールから非可燃性に移行という動きに成っています。
そして2つ目は、セルロイド素材の綿花量に供給不安定であり、良質セルロイドの入手が困難になってきた事が上げられていました。
ほかにも、、この機会に卓球界の改革理由がありました~

2014年7月1日からITTF(国際卓球連盟)が主催する硬式ボール40ミリの大会に、プラスチックボールを採用する事が決定しています。
この様な国際的な流れを受けて、Nittakuが40ミリボールに先駆け、ラージボール用の44ミリボールを安定した「打球感」とバランスの良い「コントロール性」を実現。
一球一球、徹底的に研究し、丁寧に選び抜いた高品質の公認ボール開発ができたそうです。
(既に12月15日から発売されています)

プラスチック製の40ミリボールは?…開発中?、完成しているのかな?…まだ手に入りませんが~(^_^;
ラージボールはもともと1988年に日本で誕生した卓球競技です。(・直径44ミリ・重さ2.2~2.4グラム)
ラージボールの特徴は… 硬式ボール40ミリ、重さ2.7グラムと比べ大きくて軽いので、その分、空気抵抗を受けやすくなります。
その為にボールの速度が出にくく回転量が減るので、ラリーが続きやすくなっています。

研修会資料の他に、このボール変更に関係のある興味深い記事を目にしました。
2014年2月19日付 カタールの『ドーハ・スタジアム・プラス』誌のシャララ会長へのインタビューです。
カナダ出身の現在61歳のアダム・シャララ氏はITTF(国際卓球連盟)の会長として15年間、卓球をより魅力的なスポーツにするために、様々な改革を実行してきました。

*…アダル・シャララ氏の改革…
・・・・卓球をより人気のあるスポーツにするための計画
●世界でベスト5に入るくらい人気のあるスポーツにしたいです。
まずは中国選手が多く参加しない、特別なイベントを開催します。
ワールドカップでは世界から16名の選手が参加しますが、ひとつの国から2選手しか出場できない様に変更しました。

・・・・ボールの変更!?
●科学技術的なことでスピードを落とすつもりです。実際に科学技術のテストを開発し弾みの制限を設けます。
中国選手がスイングしたボールを見る事は難しいです。これは速度を落とさないといけないという事なので、ボールを変更します。
FIFA(国際サッカー連盟)はサッカーボールをより軽くし、スピードを速めました。
しかし、私たちはより回転を少なくし弾みを抑えるために、セルロイドからプラスチックに変更します。試合のスピードを少し遅くしたいのです。
7月1日からの変更となりますが、卓球界にとって非常に大きな変更になると思います。

・・・・ラケットに変更!?
●過去にいろいろな方法でラケットの変更を試みましたが、選手は常に私たちの前を走っていました。
彼らは別な手段を試し、行動をより速く起こしました。現在、私たちはラケットを外側から測ることに決めました。
ラケットにも同様に弾みの制限を設けます。これは来年から実施する予定です。しかし、卓球台の大きさに変更はありません。

・・・・中国の独占時代を終わらせる必要がある!?
●卓球でも他の国が同様に見習わなければいけない為、中国に援助を求めたのです。
卓球をどこででもできるスポーツにしなければなりません。そうしなければ、退屈なものになってしまう。
ロンドン五輪から(シングルスの)代表を2名に減らしました。
中国はメダルをひとつ奪われた感じに成りましたが~日本、シンガポール、ドイツがロンドン五輪でメダルを獲得し、他の国が関心を示し始めてくれました。
世界選手権でも中国からの参加選手を減らすように説得しているとも話していました。

試打をしたラージチャンピオンや契約コーチのプラスチックボール変更での感想は…
・「今までのセルロイドと打球感はほとんど変わりません」
・「どこに当ってもバランスが良いので心地よく打てます」

まだラージボールしか国産ではありませんが~40㍉プラスチックボールの開発成功の発表も時間の問題と思います。
そして、継ぎ目の無い分、今までよりバランスよく打てそうですね(*^^*)