2013年12月15日更新
「松下雄二親子」真剣勝負の卓球対決!

写真:「松下雄二親子」真剣勝負の卓球対決!

先日、驚くべき才能を持った天才キッズや、家族を紹介する情報バラエティ番組で、元卓球日本男子代表「松下雄二氏」と三男の竜巳くん(野田学園中)と共に出演して、親子卓球対決を行っていました。
元日本代表の父「松下雄二氏」と熊本の親元から離れ、山口で修行中の息子との真剣勝負の結末に注目が集まっていました。

父「松下雄二氏」は双子の卓球選手で有名です。
お兄さんの「松下浩二氏」は…
小学3年生のときに、双子の弟の「松下雄二氏」とともに卓球を始めました。
1992年のバルセロナオリンピックに出場し、4月に日本卓球界初のレジスタード・プロプレーヤーとなリました。

プレイスタイルは…カット主戦型ですが、松下氏はカットでチャンスを窺いながら、隙あらば攻撃を仕掛けていた。
攻撃の際は威力のあるスマッシュ、ドライブを連打するスタイルでした。
攻撃だけでなく、武器であるカットも非常に回転が重く、元全日本監督の前原正浩によれば「相手は鉄アレイを持ち上げながらスイングするようなもの」と解説していました

「松下雄二氏」は…
言わずと知れた松下浩二選手の双子の弟。
小学校時代、卓球を始めた時から、青陵中、桜丘高、明治大、協和発酵と「浩二選手」がプロ宣言をして移籍するまで、全く同じ道を歩んできた。
「宮崎義仁選手」のサーブにヒントを得た切れ味鋭いバックハンドアップダウンサーブ。
戦型はペンフォルダーで、日本伝統の素晴らしいフットワークと強烈なフォアハンド。ダイナミックなラリー。
幼い頃から兄の「浩二選手のカット」を打ってきた事からカットにも強く、ドライブの威力と安定性も抜群だった。
個人戦では、「全日学・ダブルス」、「関東学生・シングルス」、「新人戦・シングルス」で其々、1回の優勝を飾っている。
学生時代から全日本では常に上位進出して、「全日本男」と呼ばれたが全日本・シングルスでの優勝は果たせなかった。
国際的にも、世界選手権をはじめとし、日本代表として数多く選抜され出場した。
この後全日本をもって引退をしました。


その「松下雄二氏」が息子を厳しい環境に送り出したのには理由がある。
「技術的な事よりも 人間的に成長していかないと、卓球もいい結果を得られないのは判っているので、精神的な部分で出来るだけ早く大人になってもらいたい」と語り、親子初めての真剣対決で成長を確かめたいと、勝負を受けました。

全国優勝2回を果たした強豪「野田学園卓球部」で全国から集まった17人の共同生活を送り頑張っている竜巳選手。
武器は素早いフットワーク、力強いスマッシュで、「熊本にいる時は甘えていたので、しっかり自分が成長した所を見せたい!!」と皆に話した。。
そんな 仲間のからの 「実際 心の中では本当に勝てると思っている??」の問いかけに…
「う〜ん…半々」と答えみんな笑っていました。

対決一週間前、竜巳くんは野田学園中の監督に呼び出され、お父さんが28歳か29歳のH6年全日本選手権の準決勝映像を観せられました。
ここでの竜巳くんは「オーラが〜 サーブが超うまくて注意したい」と切れ味鋭いバックハンドアップダウンサーブに驚いていました。
監督も「一週間ちょっと やり込んで勝負したい」と思っています。

一方、お父さんの「松下雄二氏」はひとり サーブの練習に取り組んでいました。
雄二選手は「試合経験の少ない竜巳には、多彩なサーブを使う作戦が有効だと思う」
「自分の頭の中では、竜巳を倒すストーリーが一応は描かれている」と言っていました

対決当日、久しぶりの再会にも2人の間には会話はない…
試合前 落ち着かない様子の竜巳くんは母の元で「あぁ〜 やばい〜  緊張する〜 」と言っていた。
父、雄二選手は自信満々…「負けるイメージは全くない」ときっぱり言い切った。

又、日本卓球界の鉄人の兄は…「速さでは、竜巳の方が台の近くで速く攻めていきます。それで親父の方が、それをどう凌ぐか…老体に鞭打って…」見所ですね(笑)

試合開始です…
第1ゲーム、最初のポイントは竜巳くんが取ったが、父・雄二選手が優勢に進みゲームポイント11-5で父のが取った。
勝負の第2ゲーム目、調子を取り戻した竜巳くんがゲームポイント10-6…この侭 決めたい所だったがミスを連発10-10になりました。
ここはこんな経験を山程積んできた「父・雄二選手」がジュースに追いついたのです。
ここで、父・雄二選手はこの試合で初めてのバックハンドサービスを出し、竜巳選手は返す事が出来ずに10-12で逆転負けした。
第3ゲーム目、10-7で迎えたマッチポイントに竜巳選手、サービスの3球目返球にオーバーミスで父のストーレート勝ちでした。

マッチ終了後、竜巳くんは悔しさで涙をにじませていましたが…「父・雄二選手」がそっと近づき
「泣いてる?」「ガッカリしてる?」と優しく頭を撫でながら顔を覗きこんで「何で〜?」と話しかけた。
竜巳くんは「もうちょっとは 出来ると思ったけど…」と答え…
父は「努力をしないとね」「いろんな努力の仕方があるけど、竜巳にしか出来ない努力を考えてやればいい…それだけの環境はあるし…」と言っていました.

ここに、この対決を見に来た「兄・松下浩二氏」のコメントは…
「持っているものはいいですからね。これから努力して頑張って欲しい。しかしお父さんは強かったということですね」(笑)

この親子対決後の「松下竜巳選手」は卓球への姿勢が変わって、集中力が増し、居残り練習も更に自主的に頑張るように成ったそうです。
そして「この経験を活かしてもっと強くなって試合で勝てるように成りたいです」と言っていました。  

一方、お父さんはこの後 膝が痛みが二週間続いて、「もう二度とやりたく無い」とコメントしていました。
辰巳くんに、口でガンバレというのではなく、卓球の厳しさを親の背中で見せたのですね!
大変心が温まりました〜(*^_^*)
世界を目指してガンバレ 松下竜巳選手!!