2012年07月20日更新
卓球基礎講座 24-3 「サービスの打ち方」
バリエーションの数は無限といえるサービスの紹介です。 サービスにおいて回転(スピン)は非常に重要な要素であり、主に縦回転(上回転、下回転)と横回転(順横回転、逆横回転)、無回転に大別され、さらに斜め回転(順横上回転、順横下回転、逆横上回転、逆横下回転)のバリエーションが存在している。但し、斜め回転はラケットの角度や向き、サービスモーションなどで縦横の比率を変えることが可能であるため、同じ回転であっても縦横の比率や回転量、スピードなどによって変化量も異なる。 サービス(サーブ)の種類 *ショートサービス、ロングサービス 広義でのショートサービスは相手コート上で2バウンドする軌道となるサービスのことを指し、ロングサービスは相手コート上で1バウンドして卓球台の外へでる軌道のサービスのことを指す。 *スピードロングサービス ロングサービスの一種で、スピードをつけて、2バウンド目を相手コートのエンドライン付近にバウンドさせるサービスである。サービスエースを狙いやすく、相手に充分な体勢で打球させない目的でも使用されるが、カウンターを受けるとサーバーが早く体勢を戻せずに失点につながるという欠点もある。 *投げ上げサービス(ハイトスサービス) サーブのトスをする際に、ボールを高く投げ上げて出すサーブ。慣れないと落ちてくる球の軌道が打球ポイントからずれてミスも出るが、回転やスピードが増す。世界には、7〜8メートルものトスを上げる選手もいる。 *フォアサービス 自分の体に対して利き腕側でラケットのフォア面を使って出すサービスのこと。コントロールを付けやすくする、強い回転を掛けるために手首の可動範囲をひろげる、サービスを出した後の戻りを早くする、など目的の選択があり選手によってグリップが異なる。場合によっては似たようなグリップになることもある。シングルスの試合では、基本的に自陣のバック側の位置からサービスを出すことが多い。 ■下回転サービス 最も多く試合で使われているサービスの一つ。 ラケットにあたる下方向におちる回転で、強力なレシーブを返しにくいサービスである。 ◇出し方…… 1)トスを真上に上げる。 2)ボールの下側をこすり、下回転をかける。 3)そのまま、軽く振りぬく。出来るだけ短く出す。 ◇ポイント…… 出来るだけ短く、ネットスレスレに出すのがポイントです。 ■横回転サービス ボールの側面をこするように打ち、ボールに横回転をかけるサービスです。 ◇出し方…… 1)真上にトスを上げる。 2)左側をこするように打ちボールに横回転を加える。 3)ラケットの表面を外側に向けて振りぬく。 ◇ポイント… 受け手にしてみれば比較的簡単に打ち返す事が出来るが、下回転をみ誤ったり、バウンドの変化を見極められないとレシーブをミスしてしまうサービスでもあり、下回転等と同じフォームで出せると更に良いと思います。 ■YG(ヤングジェネレーション)サービス フォアサービスの一種で、体の内側から外側にスイングして回転をかける。 (通常のフォアハンド横回転とは逆モーションを掛けるような形で回転をかける) ルール改正以前は、打球のインパクトを隠すことが可能であったために通常のフォアサービスと共によく用いられた。戦術にもよるが改正以降も用いられている。 ◇ポイント…予測とは反対の方向にボールが曲がってきます。 ◇出し方…… 1)バックスイングは通常の横回転と同じ 2)インパクトの瞬間に手首を外側に捻り、通常の横回転とは逆の回転をかける 3)打ち終わりには通常の横回転と同じにし、相手に回転を悟られないようにする ■バーティカルサービス 横回転サービスの一種だが、順横系、逆横系のサービスが可能である。ボディーハイド・ハンドハイドサービスの禁止に伴い、フォアハンドサービスを発展させたもので、トップ選手を中心に用いられる。インパクト時にラケットを立ててラケットの面を相手に見せるため、どの方向に回転を掛けたのかが相手にわかりづらいという特徴がある。特性上必ず横回転が掛かるため、純粋な下回転サービスと上回転サービスが出来ないという短所もある。バックサービスとして用いることも技術的に可能である。 ■しゃがみ込みサービス(王子サービス) サーブを出す際に、膝を曲げてしゃがみ込みながら出すサーブのこと。強い回転をかけることが可能だが、元の体勢に戻るのが遅くなると、返球に対して反応が遅くなる欠点もある。 しゃがみ込みサービスの一種で、下へ屈伸しながらラケットを縦に振り下ろし、(手首を外側に返してボールの内側を通し)ラケットの裏面で球を切り回転をかけるサーブである。 ■ナックルサービス ナックルサービスは、回転をあまりかけないサービスですが、実際には少し回転を掛けるような感覚で出します。 ◇出し方… 1)トスを打ちやすい高さで上げる 2)出来るだけ回転を掛けないようにボールをとらえる 3)不振り抜きはほとんど意識する必要はない ◇ポイント… ラケットのグリップ付近を使うこと ロングサービス、下回転サービス等しっかりと回転の掛ったサービスに混ぜて出せば、相手のレシーブを誤せる事も可能です ■バックサービス ラケットのバック面を使って出すサービスのこと。自分の体に対してどのような位置でサービスを出すかは選手によって異なる。早く体勢を戻すことが出来る。 皆さんはどの位の種類のサービスをお持ちですか? サービスは上手な人の真似をして、コツコツ…時間をかけた努力が必要です。 私の経験では、練習では完璧と思っても、試合で相手を目の前にすると、失敗しちゃうことが沢山あります。 もっともっと、練習なんですね…サーブ練習も面白いですよ(^^) |
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