2012年06月14日更新
卓球基礎講座 22 「卓球技術」−3

「卓球技術」−2に続き「卓球技術」−3です。

***応用技術***

◆スマッシュ

ボールを弾くように、フラットに叩き付ける打法。
決定打として打つ選手が多い。
ドライブより小さいスイングで速いボールを打つことができるが、弾道が直線的になるため角度がずれると入らない可能性が高い。

世界のトップ選手の中には初速が時速280km以上のスマッシュを打つ人もいる。
スピードがあるためラケットに当てるのは難しいが、ラケットの角度を合わせて当てれば返球することは可能である。
近年はフォームの修正が進んだ結果、ドライブ打法と見分けが付かなくなっている。


◆バックハンドスマッシュ(ペンホルダー)

ペンホルダー型のバックで、右足を前にしてフリーハンドを引き(右利きの場合)、肘を軸に体重を乗せ相手コートに強打する打法。
少ない予備動作でコンパクトに振りぬくためコースを読まれにくい。


◆カット

ボールに後退回転(バックスピン)を与える打法。
上級レベルになると、下回転(バックスピン)のほかにも、斜め下回転、横回転も織り交ぜる選手もいる。
一般的には、カット型の選手が使う中・後陣での大きいスイングでの打法を言い、ツッツキと区別される。


◆ミート打ち

主に表ソフトラバーの選手が使う攻撃方法で、回転がかかったボールをスマッシュのように強くはじいてレシーブする打法。
相手の回転に合わせてラケットの角度を微調整する打法を角度打ちと言うこともある。

これらを厳密に区別するかどうかは判断の分かれるところである。
ラケットをコンパクトに振り切り、ボールを擦らないので、あまり回転がかからず威力自体はそれほどでもないが、早く高い打点で打つため相手の防御が間に合わず決定打になることがある。


◆カット打ち

ツッツキやカットの下回転を利用して返球する技術である。
相手の下回転を利用するため、打点やタイミングが要求される。
これを利用しつつドライブ回転を掛けて返球する方法もある。


◆ブロック

相手のスマッシュやドライブに対して、前〜中陣でバウンドの上昇期や頂点で当てるように返球する守備技術。
裏ソフトでブロックする場合、ラケット角度を的確に調整する必要がある。
ブロックは相手の強打を返すことが目的のため、スイングはあまり大きくとらない。
相手の球の威力を「殺して返す」、「そのまま返す」、「自分の力を上乗せして返す」など、返球に変化をつける技術もある。

技術レベルにもよるが、選手によっては相手強打に対して台上で2バウンドさせるほど威力を殺すブロックをすることが可能である。
サイドスピンブロックなどで回転をかけて変化させてミスを誘ったり、相手が打ってきた球を全てブロックしてつなぎ球を狙い撃ちするという戦術を取る選手もいる。


◆カウンター

相手の強打を強打で返す技術全般を指す。
体勢が整わない相手を打ち抜くことや、相手の球威を利用することが目的であるため、固定的な打ち方はなく、カウンタードライブのような強打からカウンターブロックのような守備的な側面をもった技術も含まれている。
相手の強打を狙い打つため難度は高いが得点力も高い、ハイリスク・ハイリターンな戦法である。


◆ロビング

ボールを高く打ち上げて時間を稼ぎ返球する打法。
相手のミスを誘うものだが、相手の強打を受けやすい。
しかし、打球が高い分、バウンド時に回転の影響を受けやすいので、強烈な回転をかけて打つことで、相手にとって打ちにくい球として返球することも可能である。


◆フィッシュ

中、後陣でロビングよりも低い弾道で相手のボールを返す技術。
ブロックの打球点より遅く、フィッシュの打球点は頂点を過ぎたものとされている。
いわゆる相手の攻撃をしのぐ為のつなぎ球だが、ロビングに比べて打ちにくい。
相手の攻撃をフィッシュでしのいで、相手が攻めあぐねたところで一気に反撃をするといった戦法も用いられる。


◆チキータ

場合によりチキータ・レシーブなどという場合もある。
コルベル(チェコ)が発案した打法で、バックハンドの横回転系のフリックのことを言う。
この打法を応用したドライブ打法もある。
基本的にシェークハンドの選手が使用するが、ペンでも裏面打法を使えば可能である。
チキータバナナ(バナナのブランド名の一つ)のようなカーブを描くことから、このように呼ばれるようになった。



大変!大変! 一口に「卓球」と言ってもこんなに沢山の「卓球技術」がありますΣ(´∀`;)
世界大会では、皆よく見かける技です。
私達は、このうちの一つでも習得して、試合で使えたら…嬉しいですね。
自分なりの技を磨いてみんなを「あット!!」言わせちゃいましょうね(O)