2012年06月06日更新
「兄妹」は卓球がお好き!!

5月29日、ご兄弟で「全日本チャンピオン」というブログの後篇です。
6月3日「ろうを生きる難聴を生きる」2012世界ろう者卓球世界選手権大会をテーマに、後篇をNHK Eテレにて放送されました。

本大会では、女子が大活躍されましたよ。
女子団体戦・女子ダブルス「上田萌・佐藤理穂」組・女子シングルス「上田萌」選手、3冠での優勝です。
2位には「佐藤理穂」選手という、素っ晴らしい成績でございました。強豪「中国」を倒しての優勝です。お二人のご活躍を追った内容になっていましたね。

この大会は、世界16か国の国と地域から選手・役員126人の参加となりました。
女子の大活躍の柱となった「上田萌」選手。この方も卓球を始めるきっかけがお兄さん「上田仁」選手(青森大学・バタフライ契約選手・世界ランク129位・U21WR20位)が関係しているようです。

身近な人に影響を与えるものなんですね、“良くも悪くも”…いい方でよかった、ホッ
萌さんは、音の記憶がなく、生まれながらに耳が聞こえないらしいです。健常者は音でボールの回転や曲りを判断するんですって。

そういえば…カットマンも良く足で“バァン”って音をたて、回転の音を消しますもんね。(切ったり切らなかったり…)
(他にバットマナーで、サーブ時に“ドォン”とワザと足で音を出す人も、中には居たりもしますが…)
聞こえる方が耳をふさいで、ボールを打とうとすると、上手く当たらないらしいですよ。今度私もやってみようかな。

この試合を見てて感じたのは、若干スピード感が遅いように見えました。耳で判断が難しいので、その分目で見て、判断をしていかなければいけない分、反応も遅くなるからか。その為、集中力が大事とういことです。
(目が耳の手助けをしているんですね)

逆を返せば、集中力がないと全く卓球が出来ないそうなんですよ。頭を働かせるには、体も休ませ体調管理も欠かせないそうです。(私は、いつもPCとの戦い、頭を悩ませています。“コラッ、使うところが違うだろ”)

聞こえるのが当たり前になっていると、音の大事さを忘れがちですね。

とかく私(達)は、「あって当たり前」だとか「自分一人で上手くなった(ここまできた)」みたいな、勘違いをしてしまうところがあったりもしますが、人は謙虚な心が本当に、大事なんですね。

特に「卓球」というスポーツは、相手がいてはじめて成り立つスポーツです。
これは、生きていく上でも、同じ意味を持つと思いますね。
決して、忘れてはいけない事です。“フムフム”

耳のハンディをものともせず、東京富士大学卓球部へと入学され、特別扱いをされることなく大学4年間をやり抜かれました。卒業後は日本リーグ1部、日立化成へと入社されています。

卓球の世界は、何処へいっても「中国」が先頭を切っているんですね。恐るべし四千年。
次回「聴覚障害者のオリンピック」といわれるデフリンピックには、中国が打倒「日本」で挑んでくるのでしょう。

研究され追われる立場となりますが、上田選手は勿論のこと、後輩の「佐藤理穂」選手(東京富士大学4年生)も含め、さらに成長をされていることでしょう。

ろう者の卓球と、健常者の卓球は同じルールでやっています。

そう思うと、私(達)の苦労は、苦労とはいえないようです。(やまぐち)