2012年03月29日更新
世界卓球 「ロシア戦」

写真:世界卓球 「ロシア戦」

3月28日 グループD、男子第4戦のロシア戦
金メダルを取りたい日本には、負けられないまさに天王山!!
グループDは混戦、ロシアも日本も、これを落とすとベスト4以下に成ってしまう。

コート内で円陣を組んで全員で、気合を入れた程、大切な試合であった。
そして、今後の試合では「水谷選手」が2戦づつ取らないと成らない状況。
宮崎監督も、背水の陣で臨むロシア戦、夕べは、皆を部屋に集め、ビデオでロシア研究の話し合いもしたという。

「水谷選手」VS「シバエフ選手」…
序盤はリードされたシーンもあったが、徐々に相手サービスにも慣れてきて、第一ゲームを制した。
「シバエフ選手」はラッケトを叩き付けて悔しがる程、相手ロシアも負けられない試合であった。

第二ゲーム以降は「シバエフ選手」と競り合うが逆転して、その後はレシーブのバリエーションを変えて怒涛の5連続で勝利に至った。
「水谷選手」のターゲットは「中国」で、守る卓球では勝てないので、積極的な卓球に変わったのも、この世界大会だそうです。

その後は、後の無い「シバエフ選手」思い切った試合に成り、競り合いが続き、後半は又逆転して勝利を掴む「水谷選手」ならではの戦い方で、終わってみればストレート勝ちであった。


2番手「心優しい」まだあどけない天才高校生「丹羽考希選手」ラケットを握ると、まるで別人になり、昨年、世界ジュニアチャンピヨンで世界も驚く高速卓球選手です。
相手の「スミルノフ選手」はロシアの大エースと言われ、年齢では丁度2倍の34歳。
世界選手権13回、オリンピックには連続3大会出場と豊富な経験があり、世界ランク33位です。

第1ゲーム目、「丹羽選手」は得意の「チキータレシーブ」をさせてもらえず、1球1球が戦術の探り合いで「スミルノフ選手」がマッチポイントを先に握り8点で落とした。
その後、ベンチからレシーブミスが多いので、長いサービスを待って、心を落ち着かせ、戦う様にとアドバイスがあった。

段々「丹羽選手」の持ち味が増えてきたのと、レシーブミスが少なくなった。
若いながらも大舞台の経験が多く、試合中に「戦術変更」も出来る柔軟さも、持ち合わせている、又、1ヶ月ごとに新しいサービスを、研究し創り出してくるという熱心さを持っている。

ファイナルゲームは、1−8から9対9に追いつきジュースの末勝利。
緊迫した場面でも思い切ったプレーでしびれるゲームだった。


3番手の「松平賢二選手」は、生活の全てを捧げ、単身でドイツへ渡り、強さを求めヨーロッパ最高峰の舞台で、腕を磨いてきた。
限界までラケットを振り続ける選手、そして、その努力の花を咲かす舞台になった。
エースの体力を温存する為「水谷選手」に試合を廻さないで済むかが「松平選手」にかかっていた。

長身の「スカチコフ選手」の試合では、最後まで諦めない精神的な強さがみられ、気迫をも感じられた。
ファアの打ち合いでは「松平選手」の方が打ち勝ち、常に先に攻める姿勢が伺えて観ていても、一緒に打ち込んでいる様な気に成ってくる。

そして、地元ドイツの人達の背中から後押しする応援も加わって、ファイナル勝負では、責める気持ちが途切れず、ミスは1本も無く、10−0とポイントを重ね、「スカチコフ選手」の集中が切れて、ロシアの希望を打ち砕くプレーで、わずか3点のストレート勝ちをした。


グループ1位通過へ大きく大きく前進しました(*^_^*)